愛知鋼、今期経常を53%下方修正、配当も45円減額

配信元:株探
投稿:2021/07/30 14:40
 愛知製鋼 <5482> が7月30日後場(14:40)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は26.2億円の黒字(前年同期は26.1億円の赤字)に浮上して着地した。
 しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の95億円→45億円(前期は42.4億円)に52.6%下方修正し、増益率が2.2倍→5.9%増に縮小する見通しとなった。
 同時に、4-9月期(上期)の同損益を従来予想の30億円の黒字→21億円の黒字(前年同期は23億円の赤字)に30.0%下方修正した。

 業績悪化に伴い、今期の上期配当を従来計画の45円→20円に大幅減額し、下期配当も従来計画の45円→25円に減額修正した。年間配当は従来計画の90円→45円(前期は45円)に減額修正した。

 直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の-7.4%→4.1%に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  上期は、想定を超える鉄スクラップ価格の高騰による減益要因が、売上数量増および連結子会社の業績上振れや、前期に製造した安い在庫の影響で費用が押し下げられるといった増益要因を上回るため、利益は既公表値を下回る見込みです。下期は、増益要因として、上期の鉄スクラップ価格の上昇に見合う販売価格の値上がりを見込んでおりますが、それらを上回る減益要因として、下期からさらに鉄スクラップ価格の値上がりが見込まれることや、その他購入品価格の値上がりも予想され、利益は既公表値を下回る見込みです。これらを反映させた結果、第2四半期(累計)・通期の売上高・利益ともに、上記のとおり修正いたします。

  当社は、配当につきましては、将来の事業展開に必要な内部留保を確保しながら、業績、財政状態及び配当性向等を総合的に勘案して株主のみなさまのご期待にお応えしていきたいと考えており、連結配当性向は30%を目安としております。 上記方針及び業績予想数値に基づき、年間配当予想を1株当たり45円といたします。うち中間配当予想を1株当たり20円、期末配当予想を1株当たり25円といたします。(注)上記の業績予想及び配当予想につきましては、当社グループの予想に基づくものであり、実際の業績は様々な要因の変化により異なる場合があることをご承知おきください。
配信元: 株探

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