株式投資で利益をあげる方法は本質的に2つあります。
1つ目が【良い会社を安く買って高く売る方法】です。ファンダメンタルズ分析で企業の良し悪しを判断し、適正な株価を算出、良い会社を割安な水準で買い、適正水準に達したら売るという手法です。この手法は主に中長期の投資法として使われる手法で、バリュー投資や成長株投資で使われる手法です。いわゆる企業の【価値】をもとに投資する手法です。
2つ目は【みんなが売ったとき(興味がない)に買い、みんなが買ったときに売る手法】です。例えば去年のコロナショックのような暴落のときに買う逆張り戦略や不祥事が出て株価が暴落した銘柄を買う手法なんかがこれに該当します。いわゆる投資家の【需給】をもとにトレードする手法です。
どのような投資法もおおよそこの2種類に分けられます。
・企業価値を重視するのか(長期投資)
・需給を重視するのか(短期トレード)
この2つのどちらに主軸を置くかでそのひとの投資スタイルが決まります。ただ、もうひとつ、このふたつの投資スタイルに関わってくる要素があるのです。
その要素とは・・・
・株価が動き出すきっかけ(トリガー)は何か?です。
株価が急に大きく動く場合、何らかの材料があります。例えば、「他社との提携や新商品の発売といったニュース」です。ただこのニュースは原則誰にもわかりません。(分かって投資すれば法に触れる可能性が高いです)
ではそれ以外があるかというと、
「決算発表」と「株価の高値更新」があるでしょう。良い決算が出るのか悪い決算が出るのか正確な数字を知ることは不可能ですが、ある程度分析すれば分かるでしょう。また【決算発表日】については事前に誰もが知ることが可能です。ですので決算発表を機に株価が大きく動き出すというとはよくあります。
また、株価の高値更新のタイミングも、注目が集まる要素です。年初来高値や過去最高値を更新したタイミングでその銘柄に注目が集まり株価がさらに急騰するといったこともよくあります。
このように【企業価値】に基づく投資法でも【需給】に基づく投資法でも、株価が動き出すトリガーが何かを考えておくことが意外に重要です。割安な銘柄を見つけて買いたくなったり、優良銘柄を見つけて買いたくなった時は、一呼吸置いて【その銘柄の株価が動き出すトリガー(引き金)は何か?】を考えることを習慣化してみてください。きっとトレードの成績が大きく変わると思いますよ。
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