NY株式市場(10日)新規失業保険申請件数は37.6万件と減少傾向が続くー米国10年債利回りは再び1.5%台乗せへ
10日のニューヨーク株式市場でダウ平均は買い戻し先行で4日ぶりに反発して取引が始まりそうだ。
ダウ平均は、前日までに3日続落した反動からひとまず買い戻しが先行して取引が始まったあとは、前日の下げ分(152ドル)を取り戻す局面が見られそうだ。取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は、37.6万件と前週実績を下回り減少傾向が見られたことから雇用環境の回復期待も高まろう。
ただ、取引開始前に発表された5月の消費者物価指数=CPIは、前年比で+5.0%と市場予想(+4.7%)を上回る内容となった。消費者物価指数は、前月比ベースやコア指数も軒並み市場予想を上回る強い内容となったことから、インフレ懸念が根強い相場環境となりそう。
債券市場では、CPIの発表を受けて短期債中心に上昇していることからハイテク株の上値が抑えられそうなほか、ダウ平均は、朝方の買い一巡後は一段と買い上がる積極的な買い材料に乏しいことから相場の上値は限定的となりそうな一日となる。
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