下値メドに到達により押し目買いが入りやすい
昨日の米国株式相場は小幅高。ダウ工業株 30 種平均は 25.07 ドル高の 34600.38、ナスダック総合指数は 19.85 ポイント高の 13756.33 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28850 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
昨日の日経平均は下方の窓を完全に埋めたことで、強い調整一巡感が台頭。下値メドに到達したことで、押し目買いが入りやすくなった。
本日は軟調スタートが予想されることで、この下値を改めて確認しに行くことになる。もちろん、今の状態は「上方の窓を目指す順番」であり、この流れに反することは「相場の弱さ」を示唆することになる。もし、前回の窓下限(28587.21 円)を終値ベースで下回る事態となれば、一連のリバウンド相場が終了することになる。
ただ、現時点では「強気形状」が継続しているため、売り一巡後は押し目買いが入る展開を想定したい。本日は軟調スタートが予想されるものの、その分、「買い妙味が増す」と考えるのだ。基本的には手掛かり材料が乏しいものの、市場は「ワクチン接種の拡大→経済正常化」を期待した買いが優勢となっている。オリンピックの強行開催も視野に入っており、投資家のテンションはそう低くはない。あとはインフレ率、米長期金利の動向でるが、現時点で特段、警戒感が強まっているわけではない。投資家はチャートの強気形状を信じ、「買いスタンス」を維持する場面であると考える。
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