１１日の株式相場見通し＝反落、米ハイテク株売りが波及

　１１日の東京株式市場は、売り優勢の展開となり日経平均は反落しそうだ。前日の米国株市場ではハイテク株比率が高いナスダック総合指数の下げが目立った。ＮＹダウも取引時間中は新型コロナワクチンの普及を背景とした景気回復期待をバネに３００ドル強の上昇をみせる場面もあったが、後半伸び悩み引け際マイナス圏に転じた。景気敏感セクターのバリュー系の銘柄には引き続き買いが流入しているものの、半導体などハイテク・グロース株には売り圧力が強い。東京市場でもこの流れが波及する形でハイテク株中心に持ち高を減らす動きが強まりそうだ。また、個別銘柄も３月決算企業の決算発表が佳境入りとなるなか、２２年３月期の業績見通しを横にらみに神経質な展開となることが予想される。

　１０日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比３４ドル９４セント安の３万４７４２ドル８２セントと６日ぶりに小幅反落。ナスダック総合株価指数は同３５０．３７９ポイント安の１万３４０１．８５８だった。

　日程面では、きょうは３月の家計調査、日銀金融政策決定会合における主な意見（４月２６・２７日開催分）など。海外では４月の中国ＣＰＩ、４月の中国ＰＰＩ、５月のＺＥＷの独景気予測指数など。

出所：MINKABU PRESS