ダウ平均は反落 エヌビディアに買い強まる一方、インテル下落=米国株後半
NY株式12日(NY時間15:53)
ダウ平均 33769.19(-31.41 -0.09%)
ナスダック 13859.36(-40.82 -0.29%)
CME日経平均先物 29610(大証終比:+30 +0.10%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均は下げ渋る動きを見せているもののマイナス圏での推移が続いている。きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。本日は米経済指標など特段の手掛かり材料も乏しい中で、売りが優勢となっている。4月に入って米国債利回りの上昇が一服し、IT・ハイテク株も買い戻しが優勢となっているが、きょうは上げが一服。ナスダックもマイナス圏での推移となっている。
市場は今週の大手銀を皮切りに始まる1-3月期の決算待ちの雰囲気が強まっている。大手銀については、投資銀行業務の手数料収入が合計で42%増えたとの予想も出ているようだ。トレーディングは昨年の活況が衰えつつあるものの、ディールメーキングに加えて引当金の戻し入れが寄与しているという。また、大きく貢献した要素の1つは、第1四半期中に多数の特別買収目的会社(SPAC)が株式を公開し、その引き受け手数料が大手5行で176%増加した可能性があるという。
なお、S&P500企業の純利益は現時点で25%の増益が見込まれており、トランプ前大統領の下での減税が利益成長を急増させた2018年以来最大の伸びが期待されている。
日曜日のテレビ番組でパウエルFRB議長のインタビューが伝えられ、「米経済は変曲点にあり、今後数か月で成長が加速すると予想しているが、急速な再開が感染拡大につながるリスクもある」と述べていた。特に週明けの市場の反応は限定的となっている。
今週は3月の米消費者物価指数(CPI)と計2710億ドルの米国債入札が予定されている。米CPIは高い数字が見込まれているが、第1四半期に投資家を悩ませた利回りの上昇を再燃させるリスクも指摘されている。しかし、再燃の可能性は低いとの見方も少なくない。
ダウ採用銘柄ではインテルが下落しているほか、アップル、セールスフォース、シェブロンが軟調。一方、ダウ・インクやウォルグリーン、ナイキ、ハネウェルが買われている。
インテルはエヌビディアがCPU市場への参入を発表したことが嫌気されている。
ナスダックも反落。アップル、アルファベット、AMDが下落。一方、エヌビディア、テスラが上昇。
エヌビディアは日本のソフトバンクからの買収で合意している英ARMの技術に基づいた新CPUを発表。この分野はインテルが牙城を築いており、それを追撃する。スイスの国立スーパーコンピューティングセンターと米エネルギー省のロスアラモス研究所で最初に使用されることになるという。新CPUの製品名は後期の先駆的なコンピューター科学者であるグレース・ホッパー氏にちなんで「グレース」と名付けられた。新CPUで動作するシステムは、現在、同社のグラフィックチップとインテルのCPUの組み合わせのシステムよりも10倍高速になるという。なお、2-4月期(第1四半期)のガイダンスも公表しており、売上高は53億ドルを上回る見通しだという。予想は53.2億ドル。また、2022年度の通期見通しも従来の見通しを上回る可能性を示唆した。
テスラは700ドル台を回復。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を1071ドルに上方修正した。現在の株価から50%以上の上昇余地を見込む。
音声認識AIを使ったヘルスケア用ソフトウエア開発を手掛けるニュアンス・コミュニケーションズが大幅高。マイクロソフトが197億ドルで買収すると伝わった。すべて現金での買収でニュアンスの株主は1株56ドルを受け取る。
アパレルブランド「プレイボーイ」を手掛けるPLBYグループが大幅高。同社はデジタルアートなどデジタル資産(NFT)関連銘柄としても注目されている。オークションのサザビーズがきょうから3日間、デジタルアート作品をのオークションを開催している。このオークションの開催がNFT関連銘柄への思惑を呼び込んでいるようだ。
バイオ医薬品のエベロ・バイオサイエンシズが上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を18ドルに引き上げた。
配車アプリのウーバー・テクノロジーズが上昇。3月のレポートを公表しており、総予約額が年率換算で520億ドルと過去最高となり前年を150%超上回った。1日の平均予約額も前月比で9%伸びた。
本日は大麻株の下げが目立っている。カナダのアフリアが12-2月期の決算(第3四半期)を発表しており、予想を下回る冴えない決算となった。アフリアが大幅安のほか、同社との合併プロセスにあるティルレイも大幅安。
ニュアンス 52.87(+7.29 +15.98%)
PLBY 31.39(+5.55 +21.48%)
エベロ 11.83(+1.79 +17.83%)
ウーバー 59.35(+1.67 +2.89%)
アフリア 13.97(-2.32 -14.22%)
ティルレイ 17.18(-2.58 -13.03%)
アルファベット(C) 2254.42(-31.46 -1.38%)
フェイスブック 311.63(-0.83 -0.27%)
ネットフリックス 553.26(-2.05 -0.37%)
テスラ 702.45(+25.43 +3.76%)
アマゾン 3379.87(+7.67 +0.23%)
エヌビディア 610.91(+34.91 +6.06%)
ツイッター 70.84(-0.35 -0.49%)
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス 377.11(+0.81 +0.21%)
メルク 76.27(-0.04 -0.05%)
マクドナルド 231.12(-0.36 -0.16%)
マイクロソフト 256.59(+0.74 +0.29%)
ホームデポ 321.10(+1.87 +0.59%)
ボーイング 249.46(-2.90 -1.15%)
ベライゾン 57.53(+0.04 +0.06%)
ビザ 221.76(-0.76 -0.34%)
ハネウェル 228.81(+1.83 +0.81%)
ナイキ 136.63(+1.18 +0.87%)
トラベラーズ 151.95(+0.30 +0.20%)
ディズニー 186.42(-1.47 -0.78%)
ダウ・インク 63.83(+0.69 +1.09%)
セールスフォース 229.02(-2.26 -0.98%)
シスコシステムズ 51.67(-0.43 -0.82%)
シェブロン 101.94(-0.98 -0.95%)
コカ・コーラ 53.36(+0.18 +0.33%)
ゴールドマン 331.82(+1.01 +0.31%)
キャタピラー 231.15(+0.40 +0.17%)
ウォルマート 139.96(+0.18 +0.13%)
ウォルグリーン 54.67(+0.51 +0.94%)
インテル 65.48(-2.78 -4.07%)
アメックス 147.44(-0.34 -0.23%)
アムジェン 248.94(+0.04 +0.02%)
アップル 131.39(-1.61 -1.21%)
P&G 136.92(+0.55 +0.40%)
JPモルガン 156.15(-0.13 -0.08%)
J&J 161.68(+0.43 +0.27%)
IBM 134.53(-1.20 -0.88%)
3M 197.88(-0.12 -0.06%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 33769.19(-31.41 -0.09%)
ナスダック 13859.36(-40.82 -0.29%)
CME日経平均先物 29610(大証終比:+30 +0.10%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均は下げ渋る動きを見せているもののマイナス圏での推移が続いている。きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。本日は米経済指標など特段の手掛かり材料も乏しい中で、売りが優勢となっている。4月に入って米国債利回りの上昇が一服し、IT・ハイテク株も買い戻しが優勢となっているが、きょうは上げが一服。ナスダックもマイナス圏での推移となっている。
市場は今週の大手銀を皮切りに始まる1-3月期の決算待ちの雰囲気が強まっている。大手銀については、投資銀行業務の手数料収入が合計で42%増えたとの予想も出ているようだ。トレーディングは昨年の活況が衰えつつあるものの、ディールメーキングに加えて引当金の戻し入れが寄与しているという。また、大きく貢献した要素の1つは、第1四半期中に多数の特別買収目的会社(SPAC)が株式を公開し、その引き受け手数料が大手5行で176%増加した可能性があるという。
なお、S&P500企業の純利益は現時点で25%の増益が見込まれており、トランプ前大統領の下での減税が利益成長を急増させた2018年以来最大の伸びが期待されている。
日曜日のテレビ番組でパウエルFRB議長のインタビューが伝えられ、「米経済は変曲点にあり、今後数か月で成長が加速すると予想しているが、急速な再開が感染拡大につながるリスクもある」と述べていた。特に週明けの市場の反応は限定的となっている。
今週は3月の米消費者物価指数(CPI)と計2710億ドルの米国債入札が予定されている。米CPIは高い数字が見込まれているが、第1四半期に投資家を悩ませた利回りの上昇を再燃させるリスクも指摘されている。しかし、再燃の可能性は低いとの見方も少なくない。
ダウ採用銘柄ではインテルが下落しているほか、アップル、セールスフォース、シェブロンが軟調。一方、ダウ・インクやウォルグリーン、ナイキ、ハネウェルが買われている。
インテルはエヌビディアがCPU市場への参入を発表したことが嫌気されている。
ナスダックも反落。アップル、アルファベット、AMDが下落。一方、エヌビディア、テスラが上昇。
エヌビディアは日本のソフトバンクからの買収で合意している英ARMの技術に基づいた新CPUを発表。この分野はインテルが牙城を築いており、それを追撃する。スイスの国立スーパーコンピューティングセンターと米エネルギー省のロスアラモス研究所で最初に使用されることになるという。新CPUの製品名は後期の先駆的なコンピューター科学者であるグレース・ホッパー氏にちなんで「グレース」と名付けられた。新CPUで動作するシステムは、現在、同社のグラフィックチップとインテルのCPUの組み合わせのシステムよりも10倍高速になるという。なお、2-4月期(第1四半期)のガイダンスも公表しており、売上高は53億ドルを上回る見通しだという。予想は53.2億ドル。また、2022年度の通期見通しも従来の見通しを上回る可能性を示唆した。
テスラは700ドル台を回復。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を1071ドルに上方修正した。現在の株価から50%以上の上昇余地を見込む。
音声認識AIを使ったヘルスケア用ソフトウエア開発を手掛けるニュアンス・コミュニケーションズが大幅高。マイクロソフトが197億ドルで買収すると伝わった。すべて現金での買収でニュアンスの株主は1株56ドルを受け取る。
アパレルブランド「プレイボーイ」を手掛けるPLBYグループが大幅高。同社はデジタルアートなどデジタル資産(NFT)関連銘柄としても注目されている。オークションのサザビーズがきょうから3日間、デジタルアート作品をのオークションを開催している。このオークションの開催がNFT関連銘柄への思惑を呼び込んでいるようだ。
バイオ医薬品のエベロ・バイオサイエンシズが上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を18ドルに引き上げた。
配車アプリのウーバー・テクノロジーズが上昇。3月のレポートを公表しており、総予約額が年率換算で520億ドルと過去最高となり前年を150%超上回った。1日の平均予約額も前月比で9%伸びた。
本日は大麻株の下げが目立っている。カナダのアフリアが12-2月期の決算(第3四半期)を発表しており、予想を下回る冴えない決算となった。アフリアが大幅安のほか、同社との合併プロセスにあるティルレイも大幅安。
ニュアンス 52.87(+7.29 +15.98%)
PLBY 31.39(+5.55 +21.48%)
エベロ 11.83(+1.79 +17.83%)
ウーバー 59.35(+1.67 +2.89%)
アフリア 13.97(-2.32 -14.22%)
ティルレイ 17.18(-2.58 -13.03%)
アルファベット(C) 2254.42(-31.46 -1.38%)
フェイスブック 311.63(-0.83 -0.27%)
ネットフリックス 553.26(-2.05 -0.37%)
テスラ 702.45(+25.43 +3.76%)
アマゾン 3379.87(+7.67 +0.23%)
エヌビディア 610.91(+34.91 +6.06%)
ツイッター 70.84(-0.35 -0.49%)
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス 377.11(+0.81 +0.21%)
メルク 76.27(-0.04 -0.05%)
マクドナルド 231.12(-0.36 -0.16%)
マイクロソフト 256.59(+0.74 +0.29%)
ホームデポ 321.10(+1.87 +0.59%)
ボーイング 249.46(-2.90 -1.15%)
ベライゾン 57.53(+0.04 +0.06%)
ビザ 221.76(-0.76 -0.34%)
ハネウェル 228.81(+1.83 +0.81%)
ナイキ 136.63(+1.18 +0.87%)
トラベラーズ 151.95(+0.30 +0.20%)
ディズニー 186.42(-1.47 -0.78%)
ダウ・インク 63.83(+0.69 +1.09%)
セールスフォース 229.02(-2.26 -0.98%)
シスコシステムズ 51.67(-0.43 -0.82%)
シェブロン 101.94(-0.98 -0.95%)
コカ・コーラ 53.36(+0.18 +0.33%)
ゴールドマン 331.82(+1.01 +0.31%)
キャタピラー 231.15(+0.40 +0.17%)
ウォルマート 139.96(+0.18 +0.13%)
ウォルグリーン 54.67(+0.51 +0.94%)
インテル 65.48(-2.78 -4.07%)
アメックス 147.44(-0.34 -0.23%)
アムジェン 248.94(+0.04 +0.02%)
アップル 131.39(-1.61 -1.21%)
P&G 136.92(+0.55 +0.40%)
JPモルガン 156.15(-0.13 -0.08%)
J&J 161.68(+0.43 +0.27%)
IBM 134.53(-1.20 -0.88%)
3M 197.88(-0.12 -0.06%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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