パルテックがカイ気配スタート、レスターHDによるTOB価格680円にサヤ寄せ◇

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/04/12 09:15
パルテックがカイ気配スタート、レスターHDによるTOB価格680円にサヤ寄せ◇  PALTEK<7587.T>がカイ気配スタートとなっている。レスターホールディングス<3156.T>が前週末9日の取引終了後、同社の完全子会社化を目的に1株680円でTOBを実施し、あわせて資本・業務提携契約を締結すると発表しており、TOB価格の680円にサヤ寄せする格好となっている。

 現在は一方でしか取り扱いのない商材が両社で取り扱えることによる商材の拡充や、民生機器や産業機器向けの異なった製品設計開発に関わる技術を生かした提案力の強化などのシナジー創出により、エレクトロニクス商社業界で地位向上を図るのが狙い。買付予定数は1095万4016株(下限729万3700株、上限設定なし)で、買付期間は4月12日から5月27日まで。TOB成立後、PALTEKは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は、PALTEK株式を4月9日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

 また、PALTEKは同時に、第2四半期累計(1~6月)連結業績予想について、売上高を138億円から150億円(前年同期比5.5%減)へ、営業利益を8000万円から2億5000万円(同11.1%増)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想とした。

 パソコンやファクトリーオートメーション向けなどに、メモリやアナログICの販売が想定よりも堅調に推移する見通しであることが要因。また、第1四半期にドル円相場が急速に円安基調で進行したことにより、仕入値引ドル建債権の評価額の増加を含む為替レート変動によるプラス影響が9300万円発生したという。なお、21年12月期通期業績予想は、第1四半期の為替レート変動によるプラス影響を考慮し、営業利益のみ4億円から4億8500万円(前期比2.8倍)に上方修正した。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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