チャートは上昇余地大きい 投資家は買いポジションを維持
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 174.82 ドル高の 32953.46、ナスダック総合指数は 139.84 ポイント高の 13459.71 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29665 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、堅調な値動き。小幅ながらも上昇しており、先高観が残っている。目先、上方に窓(29996.39 円―30044.43 円)が空いており、これが目標となりそう。短期的には 280 円程度の上昇余地があり、今週中にも埋めることになりそうだ。
もちろん焦点となるのは、日米の金融政策決定会合。米長期金利は 1.6%台で高止まりしているものの、それを悲観する動きにはなっていない。日本株も「政策変更」をある程度、織り込んだものとみられ、とりあえず上方向で反応している。多少の金融引き締め的な動きが出てきても、「対応できる」と踏んでいるようだ。
投資家は週末への警戒感が残るなかでも、買いポジションを維持するしかない。場合によっては、日経平均は上方の窓を突き抜け、さらに上値余地を広げる可能性がある。金融・経済の正常化は着実に近づいており、それが企業業績の回復と相まって、株高へとつながりそうだ。もちろん円安傾向も追い風。投資家は自信を持って買い進むようにしたい。
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