下落相場は終了 先高感強まる
先週末の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 293.05 ドル高の32778.64、ナスダック総合指数は 78.81 ポイント安の 13319.86 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29605 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。先週末の終値近辺から始まると思われる。
日経平均の日足チャートでは先週末、大陽線が出現。上方の窓上限(29336.60 円)を突破しており、一気に先高観が強まっている。チャートが強気形状に転じたことで、一連の下落相場は終了。今後は上方の窓(29996.39 円―30044.43 円)を目指す展開となりそうだ。短期的には 300 円程度の上昇余地があり、比較的スムーズに埋める流れとなりそうだ。
今週焦点となるのが、やはり日米の金融政策決定会合となるだろう。特に日銀は「政策点検」の発表を予定しており、ここで長期金利の動向が変化する可能性がある。 幸い、こういったビッグイベントを控えているにも関わらず、日経平均のチャートは強気形状へと変化。このイベントをそれほど悪材料視していないことが分かる。同時に一定の政策変更は「織り込み済み」と考えており、その点ではかなりの安心感がある。本日の日経平均はもみ合いスタートが予想されるものの、投資家はいったん買いポジションに転換し、上昇余地の大きさを測ることになる。
物色の中心となりそうなのが、主力銘柄や景気敏感株、成長株などとなりそうだ。全体相場が再び強気に転じたことで、投資家がリスクをとりやすい状態にある。先週末にメジャーSQを通過したこともあり、新たなポジションを取りやすい。投資家は強気姿勢を強め、値幅が出そうな銘柄を中心に食指を伸ばすことにしたい。
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