懸念の米長期金利の上昇が一服
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 30.30 ドル高の 31832.74、ナスダック総合指数は 464.66 ポイント高の 13073.82 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29255 円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
米国株が上昇したのは、テスラやアップルなどのハイテク株が上昇したから。懸念されていた3年債の入札が堅調となり、長期金利の上昇が一服。成長株の買いへとつながった。為替の円安は一服となったものの、日本株は米株高を受けて堅調スタートが予想される。
日経平均の日足チャートでは昨日、下影陽線が出現。押し目買い意欲の強さを示唆しており、リバウンド力を試す展開となっている。先週末には長い下ひげが出現しており、これが短期的なちょっとした底入れ感。これによる買い安心感もあるようだ。
ただ、本日の日経平均の上昇は限定的となりそうだ。すでに昨日の時点で米株高は一定程度、織り込まれており、日本株への買いインパクトはそれほど強くはない。基本的に手掛かり材料難であり、買い一巡後は早々に上値を抑えられる展開が予想される。
焦点となるのは、寄り付き時点で空けた窓を終値まで維持できるかどうかということ。もし、窓が消滅することになれば、弱気相場は継続。改めて下値を試す可能性が高まる。
逆に窓空けを維持した場合には、チャートはとりあえず強気相場に転換。上下の窓に挟まれた状態であるため、短期的にはこれらの「ボックス相場」となる公算が大きい。本日はその強弱感を見極めることになる。投資家は「売りポジション」を持ちながら、強気転換するのか否かを判断するようにしたい。
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