相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2021/03/05 18:35

<2540> 養命酒製造

 四季報より 業種:食料品。

【特色】慶長7(1602)年創業。薬用酒で高シェア。健康飲料など新規分野を模索。財務良好

【失 速】採算よい養命酒は好発進から一転失速。酒類も納入先の休業・時短営業響く。食品の貢献で補えない。広告宣伝費など営業活動費大幅減でも営業減益。会社計画強気。有価証券売却特益。22年3月期は養命酒横ばい。営業活動費正常化し営業減益。

【のどアメ】のどアメは養命酒とのシナジー追求しBS放送でCMも開始、数量倍増狙う。工場見学ツアーは21年3月まで休止。

2021年1月29日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-13.0%の5.20億円、経常利益-7.2%の8.70億円の減収・減益の見通し。

2016年6月24日の1604円からの上昇トレンド(A)の中で、2018年1月16日の2683円の高値をつけ、2月13日の2202円まで押し目を入れて、ゆるやかな上昇トレンド(B)へ移行しました。この中で10月30日の2583円まで戻して反落となり、12月21日の2080円まで下げて、12月27日の2352円まで自律反発したあと、下降トレンド(C)入りとなり、2019年8月26日の1837円まで下落しました。ここから反発して9月20日に2042円まで上昇後、2000円水準をアタマにもみあいとなり、その後、コロナ相場に巻き込まれ、昨年の2月の急落につれ安して3月13日に1702円まで下落しました。ここから3月22日の2025円まで急反発したあと、短期の下降トレンド(D)となって、8月24日に1733円まで下げて、3月13日の1702円に対する2番底の形をつくって9月7日の1801円で買転換となり、9月28日に1970円まで上昇して、押し目を形成しているところです。
 

 

<7239> タチエス

 四季報より 業種:輸送用機器。

【特色】独立系自動車シート大手。ホンダ、日産向け中心。米ジョンソン、米リア等と提携し世界展開

【大赤字】自動車用シートは上期の日産や三菱向け不調響く。日本や中南米の戻り鈍い。中国や北米が復調、下期に日産新型車向けあるが営業大赤字。営業外に為替差損。早期退職関連特損。無配も。22年3月期は日本や中南米回復。人員削減もあり営業黒字。

【閉 鎖】スペイン部品生産拠点を21年末閉鎖。ピックアップ車向け生産終了。国内はシート生産にロボット導入、生産性向上。

2021年2月22日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-33,233.3%の-90.00億円、経常利益-1,072.2%の-105.00億円と4期連続の減収・減益の見通し。

2017年3月15日に2357円の高値をつけ、ここをピークに下降トレンド(A)を形成し、この中で2018年12月25日の1268円まで下げて反発し、2019年4月19日の1764円の戻り高値をつけました。ここからやや角度の大きい下げトレンド(B)へ移行しました。この下降トレンド(B)の中で、8月29日の1129円まで下げて、当面の底打ちとなって反発し、12月13日の1525円まで戻したところで、コロナ相場に巻き込まれ、もみあいが続いたあと、2020年2月の急落局面でつれ安して3月17日に800円で底打ちとなりました。ここから3月27日の1064円まで戻したあと、先細三角形の保ち合い(C)を形成し、この中で9月4日の835円を安値に上放れとなり、下降トレンド(B)も上にぬけて12月16日に1274円高値をつけました。ここから押し目を形成しており、大きく下げたところは買いチャンスとなします。
 

 

<6445> 蛇の目ミシン工業

 四季報より 業種:機械。

【特色】家庭用ミシン1位。日本、タイ、台湾で生産。卓上ロボット、ダイカスト等産業機器が第2の柱

【急拡大】顧客の投資意欲鈍く卓上ロボット等苦戦。ただ巣ごもり需要で欧米、日本はミシン台数大幅増。年末商戦でも好調続き、営業増益幅拡大。増配。22年3月期はミシンの特需一服。営業益反落。記念配か。

【100周年】21年10月に創業100周年、歴史等紹介するホームページ開設。レトロな色等が特徴の記念モデルのミシン発売。体験ワークショップ開催など販促注力。

2021年2月5日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+314.5%の48.00億円、経常利益+348.0%の47.00億円と大幅な増収・増益の見通し。

2014年10月7日の1930円の高値からの下降トレンドの中で、2016年2月12日の479円で当面の底打ちとなり、3月14日の674円の高値をつけて三角保ち合い(A)となり、7月8日の509円を安値とする上昇トレンド(B)に転換しました。この上昇トレンド(B)の中で、2016年12月8日の885円、2017年6月2日の938円、11月28日の924円と三尊天井となって、2018年2月14日に686円まで下落し、もみあって5月14日に796円の戻り高値をつけて、下降トレンド(C)へ転換しました。この中で2020年2月からのコロナ急落相場の局面で、つれ安し3月13日に225円で底打ちとなり、その後、上昇トレンド(D)へ転換しています。この上昇トレンドの中で、コロナ影響下での巣篭もり需要から日米でミシン台数が大幅増となり、2月10日には980円まで上昇し、ここでいったんピークをとなって押し目を入れています。
 

 

<8140> リョーサン

 四季報より 業種:卸売業。

【特色】独立系半導体商社の大手、ルネサスエレ製が主力。技術者に厚み。香港商社を買収し中国拡販

【減益幅縮小】車載向けは出足苦戦でも第2四半期以降の挽回想定超。ゲーム向け電子部品も好調。商権移管に伴う費用響くが前号比で営業減益幅縮小。特損ない。減配。22年3月期は車載向け回復。採算も向上。

【新製品】自動車のインパネに使う可触製品の拡販に注力。曲面への貼り合わせ技術や低反射アピール。中国市場向けに空調システム販売へ参入、事業の多様化図る。

2021年1月26日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+15.8%の36.00億円、経常利益+54.3%の45.00億円と3期ぶりの増収・増益の見通し。

2017年11月1日の4805円の高値をピークとする下降トレンド(A)の中の動きとなっています。この下降トレンド(A)の中で、2018年9月11日の4295円の2番天井から急落となって、12月25日の2648円の安値をつけ、2019年3月4日の3235円まで自律反発したあと、5月15日の2462円まで下げ、ここからもみあいを続けて、8月6日の2447円を安値に12月2日の2983円まで上昇しました。ここからコロナ相場に巻き込まれて急落となり、2020年3月13日に1974円の安値をつけ、下向きの三角保ち合いとなりました。〔上値では下降トレンド(C)と下値での下降トレンド(B②)の交わる下げ〕この煮詰まったところで。11月30日の1855円を安値に上放れとなり、今年の1月27日に2493円まで上昇して押し目形成となっています。
 

 

<6306> 日工

 四季報より 業種:機械。

【特色】土木用プラントメーカー。アスファルトプラントで首位。環境機械も手がける。中国で現地生産

【増益続く】柱のアスファルトプラントは国内が伸長し、輸出や中国の減少分を吸収。メンテも順調増。コンクリートは期央から増勢に。外注費や償却増こなし、連続増益。営業外の受取配当金増。普通増配。22年3月期も国内アスファルトの好調続く。

【タ イ】コロナで遅れていた販社の営業活動が本格化。収益貢献は来期以降に。製造子会社も工場建設に着手、21年秋稼働へ。

2021年2月12日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+7.2%の22.00億円、経常利益+26.1%の27.00億円と増収・増益の見通し。

2016年6月24日の278円の安値からの中長期上昇トレンド(A)の中にあります。この中で2019年3月11日の442円の安値からの短期の上昇トレンド(B)へ移行し、12月12日に919円の高値をつけました。ここをピークにコロナ相場に巻き込まれ2020年2月からの急落局面でつれ安し、3月13日の495円で当面の底打ちとなりました。ここを安値に短期の上昇トレンド(C)へ転換しています。この上昇トレンド(C)の中で、9月16日の744円の高値をつけ、押し目を11月20日の662円まで入れて上昇し、700円をアタマにもみあいが続いていましたが、12月23日の665円を安値に上放れとなり、今年の2月10日に765円まで上昇して再び押し目を形成しています。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

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