一旦の「反省相場」も視野に入れるべき
【注目ポイント1】ローソク足がBB・+2σラインをオーバーシュート
【注目ポイント2】ローソク足と先行1スパンに比較的大きな乖離が発生
【見通し】+DI>-DIの乖離縮小なら、一旦「106.245円」付近までの下押しも
米ドル/円における喫緊のポイントとして注目していた、週足チャート・先行2スパン(≒106.433円)上抜け成否ですが、本稿執筆(5日午前9時)時点では大きく上抜けする動きとなっています。
上図チャートを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりとなっていること、2) 遅行スパンがローソク足の上方にあること、3) ローソク足の下方に青色の雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、4) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに対して拡張する“エクスパンション”となっていること、そして、5) DMI(方向性指数)で+DI>-DIの乖離が拡大し、ADXが右肩上がり形状となっている(上図赤色点線丸印)ことから、米ドル/円・日足チャートでは、典型的な上昇トレンドを示唆するチャート形状となっています。
そんな中、やや気になる動きが視認できます。
2月24日の終値ベースでローソク足がBB・+1σラインを上回った(上図青色三角印)後、同・+2σラインとの間を推移する“上昇バンドウォーク”が継続していた米ドル/円ですが、4日終値ベースで同・+2σラインをオーバーシュートする動き(上図黄色丸印)となっています。
同時に、現時点のローソク足と青色の雲の上辺である先行1スパン(≒106.245円)に比較的大きな乖離が生じていることを加味すると、足もとの米ドル/円の上昇はやや「速度超過」気味であると捉えることもできます。
直近の傾向・パターンを見てみると、ローソク足がa) BB・+2σラインに接近ないしはオーバーシュートした状態、かつ、b) 先行1スパンとの乖離が生じた局面では、c) +DI>-DIの乖離縮小の動き(上図黒色矢印)を伴いながら、先行1スパン付近までの「反省相場/ガス抜き」(上図黄色四角印)となっていることが視認できます。
現状では、上記a)およびb)が確認できるため、チャートのパターン分析に準じると、これからの時間にかけて、仮に+DI>-DIの乖離が縮小する動きとなった場合は、一旦先行1スパン(≒106.245円)付近までの下押しとなることも想定した方が良いのかもしれません。
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