大引け：ヘッジファンドのショートカバー説で下げ幅縮小

　大引けの日経平均株価は77.86円安の10512.69円、TOPIXは6.35ポイント安の934.59ポイントで終了、東証一部の値上がり銘柄数は464、値下がり銘柄数は1072、出来高は概算で19億1626万株、売買代金は概算で1兆4212億円でした。

　米国株安、円高、を嫌って朝方は安く始まった東京株式市場ですが後場になって急速に下げ幅を縮小して取引を終えました。

　今日の市場では、後場の急速な戻しの理由が明確にわからないという意見が数多く聞かれました。一部ではヘッジファンドによるショートカバー説、個人投資家の急落局面の買い越し説、海外勢の後場から買い観測などあるようですが、どれも明確に絞り込めていないようです。

　為替動向が気になるところですが、主力のハイテク株が堅調、ソニー<6758.T>、パナソニック<6752.T>に買いが入っており、トヨタ<7203.T> 、ホンダ<7267.T>との値動きが正反対なことが注目されました。

　その他、日本写真印刷<7915.T>が業績下方修正を発表したことで大幅安、一時は東証一部の値下がり率トップ、タッチパネル関連のその他の銘柄にまで悪影響が波及してワコム<6727.T> 、きもと<7908.T>なども値下がりランキングインしています。JSR<4185.T>はザラバ発表決算で急落、ソースネクスト<4344.T>は先週までの大幅高の反動で利益確定売りに押され、東京製鐵<5423.T> 、コジマ<7513.T>、東京製綱<5981.T>が値下がり上位となりました。

　市場関係者の間ではグローベックスでナスダック１００が上昇していることから、今晩の米国株式市場のリバウンドを期待して先回りの買いが入っているとの見方も出ているようでした。

　日経平均株価は25日移動平均線を割り込んで、今年1月の上昇分を打ち消しています。早期、25日移動平均線への回復が無い場合は、次の下値目処として75日移動平均線が意識されるとの話が聞かれました。ただ、TOPIXは25日移動平均線を割り込まずに踏ん張ったので、明日はTOPIXのチャートの節目が注目されそうです。

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