堅調スタート、全員参加型の上昇相場へ
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 237.52 ドル高の 31385.76、ナスダック総合指数は 131.35 ポイント高の 13387.64 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29480 円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、窓を空けて上昇。大陽線が出現しており、「上放れ」の様相となっている。ボックス相場を明確に放れたことから、相場は新たな領域に。売り方の買い戻し、機関投資家などの「買わざるリスク」が意識され、上値追いの展開となった。今後は「買いが買いを呼ぶ」展開も十分に考えらえるだろう。
上昇の背景となっているのが、早期の米追加経済対策の成立や、ワクチン接種後の経済正常化への期待だ。それに持続的な金融緩和が加わり、投資家は上値を買い進んでいる。足元の円安傾向も、日本株には追い風となっている。
投資家は上値追いとなった株価について行くしかない。理由はともあれ、株価の方向性は上向き。この流れに乗り遅れてはいけない。足元でちょっとした調整が入っただけに、需給はかなり良好。依然として「買いたいけど買えない」という投資家が残っており、そういった投資家が手を出すまでは続くことになりそうだ。
最近では景気敏感株だけではなく、ディフェンシブセクター、バリュー株などにも物色の矛先が向かっている。全体相場が盛り上がる「全員参加型」 になる可能性が高く、積極的に上値を買い進んで良いだろう。先駆した新興市場の銘柄はもたつく可能性もあるが、「コロナ後」を見据えて、「出遅れ株」にはまとまった資金が入りそうだ。選り好みをすることなく、買いポジションを積み増していきたい。
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