上昇突破濃厚、三度目の正直
本日の日経平均は 437.24 円高の 28779.19 円で取引を終了した。朝方から買いが優勢となり、上値を試す展開。買一巡後はやや伸び悩む場面があったものの、引けにかけて一段高となった。
日経平均の日足チャートでは、「たがい違い」が出現。ちょっとした振るい落としのあとの株高なっており、需給改善を示している。焦点となっていた上方の窓上限(28542.00 円)は悠々と突破。再び強気形状へと転じており、事実上の「ダマシのダマシのダマシ」となっている。単に上下の窓を埋めただけであり、「三度目の正直」ということになるのだろう。
「窓・壁・軸理論」においては、改めて「ファンダメンタルズの壁」を確認する動きとなった。足元の下落によって需給が改善。上昇しやすくなったことも追い風となっている。高値突破は濃厚であり、投資家はその動きについて行くしかない。
足元の乱高下で、逆をつかれた投資家は非常に多いことだろう。しかし、これは「肉を斬らせて、骨を断つ」のパターンであり、その後の大きなトレンドを獲れば、別に問題はない。重要なのは、ここから大きくどちらの方向に動くのか――ということ。現時点では「上方向」が濃厚となっており、そのつもりで買いポジションに転じなければならない。
米ゲーム株が落ち着きを取り戻すなど、投機的な動きはひと段落している。米規制当局が動くなど、改めてリスクが高まる危険性は低そうだ。直近の円安進行も、日本株の追い風となりそう。あとは決算発表。これも上方修正するものが目立ち、主力株を押し上げる要因となっている。今晩は米雇用統計だが、足元の経済指標は改善に向かっている。あくまでもこれら経済指標は「バックミラー」ではあるものの、投資家に買い安心感を与えるひとつの材料となりそうだ。改めて「強気姿勢」に転じることにしたい。
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