「米株高を好感、株価と窓の位置関係を注視」
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 229.29 ドル高の 30211.91、ナスダック総合指数 332.70 ポイント高の 13403.39 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28285 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は買い先行の展開を想定。上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、大陽線が出現。ローソク足の組み合わせでは「毛抜き底」となっており、やや底打ち感の強いチャートとなっている。
同時に下方の窓埋めを再び拒否しており、それも相場の強さを示している。米国では「個人投資家の投機的な動きは収まるのでは?」との見方が優勢となり、買い安心感が広がっている。また、「早期に経済対策がまとまるのではないか?」との見方もあり、買い戻しが優勢となっている。
日経平均の日足チャートでは、依然として「弱気形状」が続いている。本日は窓空け上昇となることから、終値ベースでこれを維持できるかが焦点となりそうだ。
その際の注目点として挙げられるのは、上方の窓(28360.48 円―28542.00 円)との攻防。特に窓上限では強い達成感が出ると思われ、ここに到達した場合には、窓と株価の位置関係が完全に逆転する。需給面で急速に上値が重くなり、下方の窓に引っ張られることが予想されるのだ。本日は上下の窓との位置関係、引っ張られ具合を見ながら、強弱感を探ること になりそうだ。
ただ、いったん収まったように見える米国の投機的な動きだが、銀先物が8年ぶりの高値を更新するなど、商品市場に広がりつつある。個別銘柄などにも「突発的な動き」が予想され、投資家は細心の注意を払う必要がありそうだ。とりあえず「弱気ポジション」を維持しながら、チャートの強弱感を見極める局面となる。
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