「もみ合いスタートも、連鎖安を覚悟」
先週末の米国株式相場は大幅安。ダウ工業株 30 種平均は 620.74 ドル安の 29982.62、ナスダック総合指数は 266.46 ポイント安の 13070.70 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27650 円付近での推移。したがって本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。先週末の終値近辺から始まると思われる。
米国株は急落となったものの、CME の反応はそれほどでもない。日本株はすでに米株安を織り込んでいたようであり、急落のショックはそれほど大きくないだろう。むしろ先週末の下落に対する反動から、一時的に強含む場面があるかもしれない。
日経平均の日足チャートでは、下方の4つの窓の上段の窓を一部埋める動き。それなりに達成感は出ているものの、下方に複数の窓を残す形となっている。需給的に下方向に引っ張られ可能性やすく、その点は十分に注意しなければならない。
足元でボラティリティが急上昇しており、投資家がリスクに敏感になっていることを示している。これまでハイテク、成長株が優位だったものの、逆にディフェンシブ株が買われやすくなっている。物色に変化が起こり始めており、資金が逆回転を始めたイメージだ。投資家は新興市場の銘柄に固執することなく、的確にポジションを見直した方が良い。「株安の連鎖」が起こる可能性があり、「予想外の損失」を被るかもしれないからだ。
今週の注目材料は相次ぐ決算発表と、ワクチンの有効性、あとは緊急事態宣言の延長の有無あたりだろう。もちろんマーケットは「何か悪い材料」を織り込み始めており、かなり神経質になっている。投資家が「未知の悪材料」が出てくれば、素直に下方向で反応するだろう。最悪、4つめの窓下限(26585.21 円)までの下落を覚悟しなければならない。
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