アズワン、今期経常を一転9%増益に上方修正・最高益、配当も15円増額

配信元:株探
投稿:2021/01/29 16:00
 アズワン <7476> が1月29日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比13.7%増の67.9億円に伸びた。
 併せて、通期の同利益を従来予想の71.7億円→96.1億円(前期は88.2億円)に34.0%上方修正し、一転して8.9%増益を見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の34.5億円→58.9億円(前年同期は48.4億円)に70.6%増額し、一転して21.8%増益計算になる。

 業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の131円→146円(前期は160円)に増額修正した。

 直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比54.5%増の30.8億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の11.6%→13.9%に上昇した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  第3四半期連結累計期間までの経営成績が従来計画を大きく上回り、過日公表済みの業績予想を上回る見込みとなりました。 特に2020年10月から12月迄の3か月間における売上高は、構成比約8割を占めるラボ・インダストリー部門が復調し、同2割程度のメディカル部門では前年同期間比1.8倍となりました。医療機関・介護施設における感染対策は常態化し、感染対策用品の需要はさらに増加しましたが、コロナ禍下において代替品も含めた安定調達にいち早く対応してきたことや新物流拠点「Smart DC」の稼働等も奏功し、お客様の支持を得ながら拡大する需要にお応えすることができました。なお、1月以降の予想につきましては、前年度においてコロナ禍における急速な需要の拡大が既に1月下旬から顕著に表れていたため、第3四半期にみられたような大幅な前年同期比増は見込めないものの、足元の収益環境に鑑み一定の加算を織り込みました。 また、販管費につきましては、売上高の増加に伴い運賃等の一部の変動費は増加するものの全般的に抑制ぎみに推移しております。これらの結果から、営業利益及び経常利益は従前予想を大きく上回る見込みとなりました。一方で、下記のように第3四半期において子会社株式等に対する減損処理に伴う特別損失を計上したため、親会社株主に帰属する当期純利益は従前予想比1割程度の増加に留まる見通しとなりました。<特別損失の計上について>a.損失の内容 当社は、2018年3月に当社グループの理化学機器卸としての専門性と株式会社トライアンフ・ニジュウイチが有するWEB 購買業務代行サービスでの強みとを有機的に連携させ、両社のビジネス・ネットワークの融合を図ることで、e コマース分野での新たな付加価値を提供することを目的に同社を連結子会社化し、株式取得時に発生した「のれん」を計上いたしました。しかしながら、コロナ禍によるリモートワークやプロジェクトの遅延等により、これまでの業績が当初見込んでいた計画を下回って推移していることから、今後の事業計画を見直した結果超過収益力を見込むことができなくなったため、連結財務諸表で「のれん」の減損損失として826百万円、個別財務諸表で子会社株式評価損として2,246百万円を計上いたしました。 また、当社が保有する投資有価証券のうち実質価額が著しく低下したものについて投資有価証券評価損を428百万円計上いたしました。これらにより、2021年3月期第3四半期決算において特別損失として、連結財務諸表で1,254百万円、個別財務諸表で2,675百万円を計上いたしました。b.今後の見通し 来期以降の業績や中期経営計画遂行における影響は軽微であります。

  当社は、親会社株主に帰属する当期純利益を基準に配当性向50%を目標とする配当政策を利益配分の基本としております。この方針に従い、当期の期末配当金予想については上記業績予想の修正を踏まえ、1 株につき 86 円(年間配当金は 1 株につき 146 円)に修正いたします。
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