「売り一巡後は下げ渋る、強気形状は維持」
本日の日経平均は 125.41 円安の 28631.45 円で取引を終了した。朝方から軟調な値動きとなり、この辺での売り圧力の強さを示唆。基本的に買い手掛かり材料に乏しく、株価は戻り待ちの売りに押された。
巷では「東京五輪もしくは中止」などという海外メディア発の情報も流れており、市場はこれをどう評価するのか注目が集まった。現時点で日経平均の下落幅は限定的であり、これを無難に消化したように思える。
日経平均の日足チャートでは、窓を空けることはなかった。寄り付き時点で空けた窓を大引けベースでは埋めており、チャートの「強気形状」は維持している。「東京五輪のことは織り込み済み」ということであり、どのような結果になっても悲観する必要はないだろう。むしろ正式に「中止」もしくは「延期」が決定すれば、そこで悪材料が出尽くしとなる公算が大きい。
そのようななかマザーズ指数は、今日も堅調な推移となっている。全体相場がもたつくなか、消去法的に成長株に買いが入っている面はある。米長期金利の上昇が一服するなか、「割引率」の観点でこういったグロース株に注目する向きはある。全般的に買い手掛かり材料は乏しいものの、引き続き米新政権による環境関連、コロナ関連には買いが入りやすい。投資家は迷うことなく、上値を買い進んで行って良いだろう。
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