ひとつのリスク要因が消え・・・
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株30種平均は257.86ドル高の31188.38、ナスダック総合指数は260.07ポイント高の13457.25となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は28650円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
注目のバイデン大統領の就任式は、特に大きな混乱もなく、無難に通過。NY株は最高値を更新しており、先高観が強まっている。トランプ氏も独自の退任式を実施し、事実上、政権移行はスムーズに行われた。投資家にとってひとつの不安感が後退しており、その点では買い安心感が強いと言えよう。
日経平均の日足チャートでは昨日、買い一巡後に上値が重い展開。しかし、短い下ひげが出現しており、下方の窓埋めを拒否している。この窓が有効な下値支持帯として機能しており、上昇相場は継続していると言えよう。
あとは新型コロナの変異種の拡大と、ワクチン接種のスピード競争だ。一応、マーケットはこれを冷静に受け止めており、極度の経済封鎖、景気後退を織り込んでいない。むしろ追加経済対策、継続的な金融緩和への期待が高まっており、株価を後押しする材料となっている。投資家はそういった強い流れに乗る必要があり、買いポジションを維持すべきであろう。足元でいったんチャートが崩れたことも、需給改善の一翼を担っている。売り方の買い戻しも期待できそうだ。
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