「堅調スタート、大統領就任式は警戒されるが・・・」
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 116.26 ドル高の 30930.52、ナスダック総合指数は 198.68 ポイント高の 13197.18 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28755 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、窓を空けて上昇。先高観の強いチャートとなっており、目先、上値模索の動きが予想される。市場の懸念が一歩後退しており、それが投資家にリスク姿勢を強めさせているようだ。
市場が懸念しているのは、本日の大統領就任式だ。6日の議会襲撃事件の影響もあり、首都ワシントンでは州兵 2 万 6000 人を動員するほどの物々しさ。同時に大統領の引継ぎがスムーズに行われるかが焦点となっている。トランプ大統領は「核のボタン」を保有しており、あり得ないとは思うが、「万が一」が警戒されている。何かと物騒な世の中であり、この辺の情報にも敏感になっておきたい。
ただ、チャートが強気形状を維持していることから、結果的に株価は上昇基調を維持すると思われる。新型コロナの変異種の拡大は危惧されるものの、大規模な財政出動、金融緩和継続への期待感は根強く、株価は上値を試す公算が大きい。ビットコインはバブル並みの上昇ピッチとなっており、そういったことも過剰流動性の大きさを意味している。
投資家は改めて買い姿勢を強めるしかない。一昨日の振るい落としによって、改めて需給が改善。上昇しやすい状況になっている。数々の懸念材料はあるものの、売り方の買い戻しを含めて、「買わざるを得ない投資家」が増えている。出来高が少ない分だけ、需給悪化の可能性が低く、それが「相場の持続性」を担保している。ここは何も考えずに強気姿勢を維持するしかない。
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