ダウ平均は横ばい 様子見気分が広がる インテルが上昇=米国株概況
NY株式13日(NY時間16:26)
ダウ平均 31060.47(-8.22 -0.03%)
S&P500 3809.84(+8.65 +0.23%)
ナスダック 13128.95(+56.52 +0.43%)
CME日経平均先物 28480(大証終比:+20 +0.07%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばいでの推移が続いた。きょうは手掛かり材料もない中で、様子見気分が広がっている。ダウ平均は前日付近での狭い範囲での振幅に留まり、決算発表を前にしたポジション調整が中心といったところのようだ。
バイデン政権の財政拡大策やワクチンへの期待から、株式市場は足元の感染拡大悪化にもかかわらず、過去最高値を更新していた。それには今年の企業業績の回復期待も含まれている。10-12月期決算については大幅な減益が見込まれているが、今年は前年の反動もあり急回復が期待されている。1-3月期は16.4%の増益が見込まれているようだが、その期待を裏付けるかが今回の決算の最注目点となりそうだ。
市場はトランプ大統領の弾劾の行方も注視。下院では弾劾法案が可決されそうで、15日に上院で弾劾裁判を開始するとの報道も伝わっていた。しかし、バイデン次期大統領の20日の就任まで期間も短く、弾劾が成立する可能性は極めて低いとみているようだ。
きょうはインテルの上昇が目立ち、ダウ平均をサポート。同社のスワンCEOが2月15日付で退任し、VMウェアで現CEOを務めるゲルシンガー氏が、インテルの新CEOに就任する人事を発表した。物言う株主として知られるサード・ポイントが昨年末にインテル株を保有。サード・ポイントを率いるローブ氏はインテルのシュラック会長への書簡で、「インテルの衰退を主導した経営陣が主要な地位に存在し続け、高額な報酬を受け取っていることは理解できない」と語っていた。
米国債利回りが低下しており、銀行株が軟調。きょうはブラード・セントルイス連銀総裁の発言が伝わっていたが、「バランスシートに関する政策決定の具体的な時期には言及しない」と述べていた。このところ、今年終盤での資産購入ペース縮小の可能性への言及が相次いでおり、米国債利回りも上昇していた。しかし、きのう辺りからのFOMCメンバーの発言を聞くと、少しトーンを下げている印象もある。また、米30年債入札結果が発表されたが、前日の10年債に引き続き、好調な入札となったことも米国債利回りを押し下げている。
そのほか、産業株やエネルギー株も軟調。一方、IT株には買われた。
ダウ採用銘柄ではインテルのほか、ウォルグリーンやアップル、セールスフォース、マイクロソフトが上昇。一方、IBMやナイキ、シスコシステムズが下落した。
ナスダックはプラス圏での推移が続いた。AMDは下落しているものの、インテルやアップル、アマゾン、ズームビデオが上昇。
AMDはライバルのインテルのCEO交代のニュースを受けて下落。ただ、今週開催されているコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)での同社のスーCEOの基調講演を受けて、アナリストからはポジティブな見方が多く出ている。
知財管理サービスのマラソン・パテントが大幅安。最近はビットコイン関連銘柄として位置づけられているが、ビットコインの上値が重くなって来ているほか、増資計画を発表したことが嫌気されている。
貯蔵施設などのエネルギー関連施設サービスを提供するマトリックス・サービスが大幅高。チャート・インダストリーズと北米全体の水素開発で提携することで合意した。
電気自動車を手掛けるカヌーが大幅高。テクノロジー関連ニュースサイトが、アップルが昨年前半に同社と協議を行っていたと報じた。
住宅建設のKBホームが3日続伸。9-11月期決算(第4四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。
ゲームの小売り販売を手掛けるゲームストップが急伸。ペット関連商品のオンライン販売を手掛けるチューイの共同創業者コーエン氏が、アクティビスト(物言う株主)と伴に同社の取締役に加わったことが材料視され、短期筋の投機マネーを呼び込んだ。過剰に売り残が積み上がっており、ショートカバーを活発化させたようだ。
AMD 91.78(-3.58 -3.75%)
マラソン・パテント 23.00(-3.15 -12.05%)
マトリックス 15.36(+3.13 +25.59%)
チャート・インダストリーズ 132.78(-3.97 -2.90%)
カヌー 19.00(+2.28 +13.64%)
KBホーム 35.01(+0.86 +2.52%)
VMウェア 133.20(-9.71 -6.79%)
ゲームストップ 31.40(+11.45 +57.39%)
アルファベット(C) 1754.40(+7.85 +0.45%)
フェイスブック 251.64(+0.55 +0.22%)
ネットフリックス 507.79(+13.54 +2.74%)
テスラ 854.41(+4.97 +0.59%)
アマゾン 3165.89(+45.06 +1.44%)
エヌビディア 541.27(+1.88 +0.35%)
ツイッター 47.22(+0.18 +0.38%)
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス 355.04(-2.33 -0.65%)
メルク 82.34(-0.75 -0.90%)
マクドナルド 212.09(+0.49 +0.23%)
マイクロソフト 216.34(+1.41 +0.66%)
ホームデポ 274.05(-2.28 -0.83%)
ボーイング 207.21(-1.20 -0.58%)
ベライゾン 57.06(-0.20 -0.35%)
ビザ 209.35(+0.49 +0.23%)
ハネウェル 207.02(-1.86 -0.89%)
ナイキ 143.04(-2.01 -1.39%)
トラベラーズ 142.25(+1.83 +1.30%)
ディズニー 176.12(+0.13 +0.07%)
ダウ・インク 60.03(-1.01 -1.65%)
セールスフォース 218.18(+2.66 +1.23%)
シスコシステムズ 45.36(-0.43 -0.94%)
シェブロン 93.25(-0.09 -0.10%)
コカ・コーラ 50.16(+0.05 +0.10%)
ゴールドマン 302.94(+0.73 +0.24%)
キャタピラー 195.89(-1.65 -0.84%)
ウォルマート 147.45(-1.52 -1.02%)
ウォルグリーン 48.94(+0.96 +2.00%)
インテル 56.95(+3.71 +6.97%)
アメックス 122.40(+0.78 +0.64%)
アムジェン 237.92(+1.02 +0.43%)
アップル 130.89(+2.09 +1.62%)
P&G 137.26(+0.21 +0.15%)
JPモルガン 140.35(+0.13 +0.09%)
J&J 157.89(-0.24 -0.15%)
IBM 126.92(-2.29 -1.77%)
3M 166.28(-0.23 -0.14%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 31060.47(-8.22 -0.03%)
S&P500 3809.84(+8.65 +0.23%)
ナスダック 13128.95(+56.52 +0.43%)
CME日経平均先物 28480(大証終比:+20 +0.07%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばいでの推移が続いた。きょうは手掛かり材料もない中で、様子見気分が広がっている。ダウ平均は前日付近での狭い範囲での振幅に留まり、決算発表を前にしたポジション調整が中心といったところのようだ。
バイデン政権の財政拡大策やワクチンへの期待から、株式市場は足元の感染拡大悪化にもかかわらず、過去最高値を更新していた。それには今年の企業業績の回復期待も含まれている。10-12月期決算については大幅な減益が見込まれているが、今年は前年の反動もあり急回復が期待されている。1-3月期は16.4%の増益が見込まれているようだが、その期待を裏付けるかが今回の決算の最注目点となりそうだ。
市場はトランプ大統領の弾劾の行方も注視。下院では弾劾法案が可決されそうで、15日に上院で弾劾裁判を開始するとの報道も伝わっていた。しかし、バイデン次期大統領の20日の就任まで期間も短く、弾劾が成立する可能性は極めて低いとみているようだ。
きょうはインテルの上昇が目立ち、ダウ平均をサポート。同社のスワンCEOが2月15日付で退任し、VMウェアで現CEOを務めるゲルシンガー氏が、インテルの新CEOに就任する人事を発表した。物言う株主として知られるサード・ポイントが昨年末にインテル株を保有。サード・ポイントを率いるローブ氏はインテルのシュラック会長への書簡で、「インテルの衰退を主導した経営陣が主要な地位に存在し続け、高額な報酬を受け取っていることは理解できない」と語っていた。
米国債利回りが低下しており、銀行株が軟調。きょうはブラード・セントルイス連銀総裁の発言が伝わっていたが、「バランスシートに関する政策決定の具体的な時期には言及しない」と述べていた。このところ、今年終盤での資産購入ペース縮小の可能性への言及が相次いでおり、米国債利回りも上昇していた。しかし、きのう辺りからのFOMCメンバーの発言を聞くと、少しトーンを下げている印象もある。また、米30年債入札結果が発表されたが、前日の10年債に引き続き、好調な入札となったことも米国債利回りを押し下げている。
そのほか、産業株やエネルギー株も軟調。一方、IT株には買われた。
ダウ採用銘柄ではインテルのほか、ウォルグリーンやアップル、セールスフォース、マイクロソフトが上昇。一方、IBMやナイキ、シスコシステムズが下落した。
ナスダックはプラス圏での推移が続いた。AMDは下落しているものの、インテルやアップル、アマゾン、ズームビデオが上昇。
AMDはライバルのインテルのCEO交代のニュースを受けて下落。ただ、今週開催されているコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)での同社のスーCEOの基調講演を受けて、アナリストからはポジティブな見方が多く出ている。
知財管理サービスのマラソン・パテントが大幅安。最近はビットコイン関連銘柄として位置づけられているが、ビットコインの上値が重くなって来ているほか、増資計画を発表したことが嫌気されている。
貯蔵施設などのエネルギー関連施設サービスを提供するマトリックス・サービスが大幅高。チャート・インダストリーズと北米全体の水素開発で提携することで合意した。
電気自動車を手掛けるカヌーが大幅高。テクノロジー関連ニュースサイトが、アップルが昨年前半に同社と協議を行っていたと報じた。
住宅建設のKBホームが3日続伸。9-11月期決算(第4四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。
ゲームの小売り販売を手掛けるゲームストップが急伸。ペット関連商品のオンライン販売を手掛けるチューイの共同創業者コーエン氏が、アクティビスト(物言う株主)と伴に同社の取締役に加わったことが材料視され、短期筋の投機マネーを呼び込んだ。過剰に売り残が積み上がっており、ショートカバーを活発化させたようだ。
AMD 91.78(-3.58 -3.75%)
マラソン・パテント 23.00(-3.15 -12.05%)
マトリックス 15.36(+3.13 +25.59%)
チャート・インダストリーズ 132.78(-3.97 -2.90%)
カヌー 19.00(+2.28 +13.64%)
KBホーム 35.01(+0.86 +2.52%)
VMウェア 133.20(-9.71 -6.79%)
ゲームストップ 31.40(+11.45 +57.39%)
アルファベット(C) 1754.40(+7.85 +0.45%)
フェイスブック 251.64(+0.55 +0.22%)
ネットフリックス 507.79(+13.54 +2.74%)
テスラ 854.41(+4.97 +0.59%)
アマゾン 3165.89(+45.06 +1.44%)
エヌビディア 541.27(+1.88 +0.35%)
ツイッター 47.22(+0.18 +0.38%)
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス 355.04(-2.33 -0.65%)
メルク 82.34(-0.75 -0.90%)
マクドナルド 212.09(+0.49 +0.23%)
マイクロソフト 216.34(+1.41 +0.66%)
ホームデポ 274.05(-2.28 -0.83%)
ボーイング 207.21(-1.20 -0.58%)
ベライゾン 57.06(-0.20 -0.35%)
ビザ 209.35(+0.49 +0.23%)
ハネウェル 207.02(-1.86 -0.89%)
ナイキ 143.04(-2.01 -1.39%)
トラベラーズ 142.25(+1.83 +1.30%)
ディズニー 176.12(+0.13 +0.07%)
ダウ・インク 60.03(-1.01 -1.65%)
セールスフォース 218.18(+2.66 +1.23%)
シスコシステムズ 45.36(-0.43 -0.94%)
シェブロン 93.25(-0.09 -0.10%)
コカ・コーラ 50.16(+0.05 +0.10%)
ゴールドマン 302.94(+0.73 +0.24%)
キャタピラー 195.89(-1.65 -0.84%)
ウォルマート 147.45(-1.52 -1.02%)
ウォルグリーン 48.94(+0.96 +2.00%)
インテル 56.95(+3.71 +6.97%)
アメックス 122.40(+0.78 +0.64%)
アムジェン 237.92(+1.02 +0.43%)
アップル 130.89(+2.09 +1.62%)
P&G 137.26(+0.21 +0.15%)
JPモルガン 140.35(+0.13 +0.09%)
J&J 157.89(-0.24 -0.15%)
IBM 126.92(-2.29 -1.77%)
3M 166.28(-0.23 -0.14%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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