シダックス、非開示だった今期経常は黒字浮上、未定だった配当は無配継続

配信元:株探
投稿:2020/12/22 15:00
 シダックス <4837> [JQ] が12月22日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。非開示だった21年3月期の業績予想は連結経常損益が5.1億円の黒字(前期は1.2億円の赤字)に浮上する見通しと発表した。

 同時に、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は無配)とし、無配継続する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2021年3月期通期の連結業績予想につきまして、従来であれば「2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」において公表するところ、当時、新型コロナウイルス感染症の影響によって不透明な状況が継続するものと予想され、当社グループの業績を合理的に算定する事は困難なことから未定としておりました。今般、現時点で入手可能な情報や予測等に基づき、新型コロナウイルス感染症の影響を当社グループにおける通期の連結業績予想に反映することが出来ましたので、公表いたします。 当社グループにおける現況といたしまして、第1四半期において特に影響が大きかったコントラクトフードサービス事業では、第2四半期以降、感染者数が比較的少ない地方において、休業もしくは短縮操業をしていた企業、工場及びキャンパス等の給食現場が概ね再開しております。一方で、大都市圏を中心に日々の新規感染者数が相当数残る地域については、在宅勤務、リモート授業などにより食堂の利用機会減少の影響を受けております。そのような中、非接触型の食事提供スタイルや在宅勤務等による食数減少に見合うローコスト運営の提案を積極的におこなう等、収益改善に取り組んでおります。また、トータルアウトソーシング事業では、新型コロナウイルス感染症下にありながら、学童保育事業が大きく現場数を増やしていることもあり、売上・利益ともに好調で、グループ全体としては収益力・財務体質が改善されつつあります。 このような状況のもと、2021年3月期通期の連結業績につきましては、売上高109,631百万円(前連結会計年度比15.4%減)、営業利益478百万円(前連結会計年度比56.6%減)、経常利益519百万円(前連結会計年度は127百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益371百万円(前連結会計年度は1,123百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)を見込んでおります。 なお、当該業績予想どおりに推移した場合、当連結会計年度末時点において、複数の金融機関との間で締結しておりますシンジケートローン契約に規定する財務制限条項の「2021年3月期末における連結損益計算書に記載される営業損益を1,800百万円以上にすること」に抵触するおそれがありますが、新型コロナウイルス感染症の現状までの影響、今後の収束までの想定及び会社の対応策等を金融機関に説明することで、継続的な支援についてご検討いただいております。(注)上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後さまざまな要因によって予想数値と異なる場合があります。

  2021年3月期の普通株式に係る配当予想につきましては、上記「1.業績予想について」に記載のとおり、親会社株主に帰属する当期純利益となる見込みではありますが、今後早急に安定した財務基盤の強化を行うことと既存事業の更なる改善体制の構築が株主の皆様に対する責務との考えから、普通株式については期末配当を無配とさせていただく予定です。 2021年3月期の種類株式に係る配当予想につきましては、発行時に定められた発行要項に基づき、B種優先株式は1株当たり30,000.00円、C種優先株式につきましては1株当たり80,000.00円とさせていただく予定です。
配信元: 株探

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