上抜け突破か、レンジワーク再開か
【注目ポイント】BB・+2σライン(≒81.070円)超え成否
【見通し1】同ライン超え+遅行スパンの“好転”なら、「81.859円」付近までの上値トライも
【見通し2】同ラインでの上値抑制+フェイクなら、「79.500円」付近までの下押しを想定
足もとでは、下値しっかりの相場付きとなっているカナダドル/円。
上図チャートでは、1) 26週MA(移動平均線)がやや右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態であること、そして、3) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していることから、カナダドル/円・週足チャートでは下方硬直性を伴うレンジ相場であると判断します。
注目すべきメルクマールは2つ。
まず1つ目は、チャート下部にあるSSTC(スローストキャスティクス)。同メルクマールを構成する2本の線が「売られ過ぎ」を示唆する20%ライン近辺で交差し、その後右肩上がりとなる“ゴールデン・クロス”が示現したケース(上図青色丸印)では、「下値固め」→「上昇フロー」(上図青色矢印)となっていることが視認できます。フェイク(ダマし、上図黄色四角枠)には留意する必要がありますが、足もとでは11月前半の段階で“ゴールデン・クロス”が示現(上図青色点線丸印)していることから、当面のカナダドル/円は、下値しっかりの相場付きとなりそうです。
そして2つ目は、BB(ボリンジャーバンド)・+2σライン。これからの時間にかけて、ローソク足が終値ベースで同ライン(≒81.070円、上図黄色矢印)を上抜け突破した場合は、遅行スパン(上図黄色丸印)の“好転”も伴いつつ、「上値抵抗線突破」→「上昇モメンタムの強まり」となる可能性も。その場合は、直近高値である「81.859円」(6/5)付近までの上値トライとなりそうです。
一方で、同ライン付近での上値抑制、および遅行スパンの好転フェイクとなった場合は、約半年間における市場参加者の平均コストを示す26週MA(≒79.500円)付近までの下押しを想定すべきでしょう。
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