米国株見通し:上げ渋りか、雇用の回復鈍化に警戒も

配信元:フィスコ
投稿:2020/12/03 15:31
(15時30分現在)
S&P500先物      3,664.38(-2.92)
ナスダック100先物  12,477.25(+23.00)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物は小幅安、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は20ドル安。NY原油先物(WTI)も軟調となり、今晩の米株式市場は積極的に買いづらい展開となりそうだ。


2日の取引で主要3指数はまちまち。ダウは続伸で59ドル高の29883ドルで取引を終えたほかS&Pは前日に続き過去最高値を更新したが、ナスダックは下げに転じた。新型コロナウイルスのワクチン開発を受け英国で近く接種を開始する見通しとなり、減速懸念を払しょく。また、与野党の超党派議員による9000億ドル規模の追加経済対策の実施にやや現実味が増し、買いを後押し。ただ、雇用関連の統計が弱く、買いは失速した。


本日は方向感が出にくいものの、ワクチン接種を期待した買いは継続しよう。引き続き追加経済対策に関する協議の行方が注目され、早期実施への思惑から幅広い買いを集めそうだ。ただ、1日に発表されたISM製造業景気指数の雇用指数や前日のADP雇用統計では低調な内容が目立った。今晩の新規失業保険申請件数やISM非製造業の雇用指数が悪化すれば雇用の回復鈍化が嫌気され、明日の雇用統計を見極めようと買いは慎重になりやすい。




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配信元: フィスコ