株価指数先物【引け後コメント】NT倍率は14.83まで低下、需給イベントも意識されTOPIX型の割安修正が継続

配信元:株探
投稿:2020/11/19 17:44

大証12月限
日経225先物 25540 -160 (-0.62%)
TOPIX先物 1720.5 +1.5 (+0.08%)

 日経225先物は前日比160円安(-0.62%)の2万5540円で取引を終了。寄り付きは2万5670円で始まった。シカゴ先物清算値(2万5640円)ほどは下げなかったが、現物の寄り付き直後に2万5530円まで下落。その後は2万5570円から2万5640円レベルでの保ち合いが続いたが、前引け直後に2万5520円まで下げる場面がみられた。後場に入り“東京都で新規感染者数が500人超の見込み”と伝わると売りアルゴが発動し2万5470円まで売られている。ただし、追随する売りは限られており、TOPIX型の断続的な買いによって底堅さが意識され、引けにかけてはやや下げ幅を縮めている。

 指数インパクトの観点から日経225型が売りアルゴのターゲットになりやすく、一方でTOPIX型はしっかりであり、これによりNT倍率は先物中心限月で一時14.83まで低下している。東証マザーズ指数先物も底堅さが意識されており、売り方にとっても仕掛けづらい需給状況であろう。

 NT倍率は足元で15.00を超える上昇をみせていたこともあり、さすがにTOPIX型の割安修正の流れか。また、シャープ <6753>日経平均株価の構成銘柄に採用されたことにより、日経225型に売り需要、TOPIX型には買い需要が見込まれる。理論的には12月1日の終値ベースでリバランスが行われるが、金額ベースでのインパクトはTOPIX型の買い需要が大きく、このリバランスに向けてNT倍率は低下しやすい面もあり、月内においてはNTショートによるスプレッド狙いは継続となる。

 ただし、ファイザーのワクチン候補について週内にも米食品医薬品局(FDA)への申請を計画していると伝わっている。承認されるようであれば来月にも緊急使用許可が下り、来年以降の経済回復に対する期待感が再燃する可能性がある。日経225型への物色が強まる可能性もあるため、動向を見極めつつリバランス前にはNTロングに切り替えるスタンスを想定しておきたい。

 手口面では日経225先物は野村が1000枚、JPモルガンが940枚、ゴールドマンが900枚程度の売り越しに対して、SBIが1260枚、ソジェンが1030枚、クレディスイスが760枚程度の買い越し。TOPIX先物ではシティが2330枚、ゴールドマンが860枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが2330枚程度の買い越しだった。

株探ニュース
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