NY株式市場(18日)ボーイングが「737MAX」の運航再開へ−「バリュー株」物色の持続性に注目
18日のニューヨーク株式市場でダウ平均は買い先で取引が始まりそうだ。寄り付きでは、再び3万ドルの大台が強く意識されそうだ。
米製薬大手ファイザーは18日、すでに臨床試験の初期データを公表していた新型コロナウイルスのワクチンに関する予防効果が、最終的に95%になったと発表した。数日以内にFDAに緊急使用許可を申請するという。
18日のニューヨーク株式市場では、ファイザーのコロナワクチンがFDAに承認されれば、実用化は年内にも実現するとの期待感が高まりそうだ。
ダウ平均への指数寄与度が大きい個別銘柄では、アメリカ連邦航空局が2度の事故で運航停止措置となっていた「737MAX」の運航再開を承認したボーイングの株価が注目されよう。ボーイングは、年内にも「737MAX」の出荷を再開するという。時間外取引では株価が堅調に推移しておりダウ平均の押し上げに寄与しそうだ。
ダウ平均は、前日に過去最高値更新後の反動安に伴う値幅調整局面で、下落幅が一時400ドルを超えたあと、節目の2万9500ドル割れを回避して徐々に下げ幅を縮小。押し目買いの強さが確認された格好となった。18日のダウ平均は、前日に押し目買いの強さを確認した直後の短期的なアンワインドで自立反発を試す寄り付きを迎える側面もあろう。
ダウ平均は、16日までに終値ベースの過去最高値を更新する過程で、3万ドルの大台を前に2度跳ね返されている。今回が3度目の正直で、改めて3万ドルの壁に挑む局面となることも想定しておきたところだ。物色面では、景気敏感株を中心とした「バリュー株」に再び物色の矛先が向かうかどうかが、「ダウ平均の3万ドル超え」のひとつのカギとなりそうな1日となる。
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