上昇トレンドで陥りやすいワナとは?【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2020/11/16 17:26

トレードの極意

日経平均株価の上昇が続き、いよいよ26000円の大台も見えてきました。
日経平均株価はバブル崩壊後の高値を更新し、
いったいどこまで上がるのか・・・
といった展開になっています。
個人的な予想としては、例年12月から4月くらいまでは株価が上がりやすい傾向が見られており、上手くいけば日経平均株価は上昇ピッチこそ緩やかになるものの半年くらいは上昇トレンドが続いてもおかしくはないと考えています。
いまのような上昇トレンドで有効なのは「順張り戦略」です。
順張り戦略は上昇トレンドが発生したタイミングで飛び乗り、下落トレンドに転じたタイミングで飛び降りる戦略なのですが、うまくはまれば買った銘柄の含み益がどんどん増加する戦略です。
そのため、うまくはまり含み益が増大してくると、気持ちが楽観的になり、
「俺って天才」などと勘違いしてしまいやすくなります。そうやって勘違いしてしまうと、上昇トレンドが終わり下落トレンドに転じたタイミングでも、
「まだ持っていれば上がるに決まってる!」
なんて考えてしまい、降りるべきタイミングで降りなくなってしまうのです。
ですので上昇トレンドにうまく乗れたときこそ、
「株価はすぐ下がるんじゃないか?」
という、臆病な一面も持っておいたほうがいいでしょう。
トレードの極意は、「楽観的にならず悲観的にもならず、常にニューラルに気持ちを持っていく」ことが大切です。ぜひ肝に銘じておいてくださいね。


西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想