『上昇トレンド三種の神器』となるか
【注目ポイント】BB・+1σライン(≒75.868円)サポート成否
【見通し1】同ラインサポートなら、遅行スパンの“好転”も伴いつつ、上昇モメンタムが強まりそう
【見通し2】同ライン割れなら、21日MA(≒75.000円)付近までの下押しも
【季節的アノマリー】“ハロウィン・ルール”
【投資戦略アイデア】押し目買い方針
ここもとのリスクオンの流れを受け、資源国通貨である豪ドル/円も下値しっかりの相場展開となっています。
上図チャートを見ると、1) 21日MA(移動平均線)がやや右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態となっていること、3) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして、4) DMI(方向性指数)において+DI>-DIとなっている(上図赤色点線丸印)ことから、豪ドル/円・日足チャートでは、緩やかな上昇トレンドを示すチャート形状であると判断します。
本稿執筆(13日午前)時点では、a) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・+1σライン(≒75.868円)付近で推移する“上昇バンドウォーク”が継続していること、また、b) BB・+2σラインが21日MAに対して拡張する“エクスパンション”となっていることから、これからの時間にかけて、仮に遅行スパンがローソク足を上放れる“好転”シグナルが視認できた場合は『上昇トレンド三種の神器』となり得、豪ドル/円の上昇モメンタムが強まる可能性も。
その一方で、これからの時間にかけて、ローソク足が下値支持線として機能するBB・+1σライン(≒75.868円)を終値ベースで下回った場合は、「上昇バンドウォーク崩れ」→「一旦の下押し」となる可能性も。その場合は、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒75.000円)付近までの下押しを想定すべきでしょう。
そんな中、季節的アノマリーである『10月末買い、翌年4月末売り』、いわゆる“ハロウィン・ルール”の観点で見てみると、10月最終営業日の豪ドル/円終値が「73.534円」(上図青色三角印)であるのに対し、昨日12日終値が「75.970円」となっており、その上昇値幅および上昇率は、「+2.436円(+3.31%)」となっています。
当該数値はあくまで短期途中経過に過ぎませんが、「オセアニア通貨は10月末を起点に強くなる」というアノマリーに準じるならば、仮に、上述したような下押しフローがあったケースでは、押し目買い方針を取るのも一案と言えるでしょう。
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