NY株式市場(10日)景気敏感株中心に出遅れ修正相場が継続か⁈−トランプ大統領は国防長官を解任
10日のニューヨーク株式市場でダウ平均は底固い取引スタートとなりそうだ。
アメリカ製薬大手ファイザーによるコロンワクチン開発の進展期待が根強くなりそう。前日に日中ベースの過去最高値(2万9933ドル)を捉えたダウ平均は、引き続き2月12日に付けた終値ベースの過去最高値(2万9551ドル)を視野に底固い寄り付きを迎えそうだ。
ただ、ダウ平均に先駆けて買われていたIT・ハイテク株は、金利上昇への警戒感から利益確定売りも巻き込んで地合いの好転が期待しにくい取引スタートなりそう。ダウ平均も前日のひけ味の悪さを引きずる局面となろう。
ニューヨーク株式市場は、アメリカ大統領選挙の暫定的な結果とワクチン開発をほぼ織り込んだあと新規の買い手掛かりに乏しい相場環境だ。アメリカ大統領選挙で敗北を認めていないトランプ大統領は、エスパー国防長官を解任して人事権を発動した。勝利宣言したバイデン氏への政権移行の手続きも円滑に進んでいないという。
ダウ平均は、朝方の売買が一巡した後に直近安値(10月30日終値:2万6501ドル)から前日まで2600ドル以上上昇した反動やハイテク株安が重石となりそう。ニューヨーク株式市場は、前日に見られた景気敏感株への循環物色が継続するかどうか。物色意欲の強さが試されそうな1日となる。
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