三角保ち合い・下降三角形型を形成中
【注目ポイント】下降三角形型・下値支持線(=104.000円)割れ成否
【見通し1】同線割れなら、「103.000円」付近までの下押しを想定
【見通し2】同線サポートなら、「105.000円」付近まで一旦の戻りも
足もとではやや反発基調となっているものの、依然として上値の重い相場付きとなっている米ドル/円。
上図チャートを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりとなっていること、2) 遅行スパンがローソク足を下放れる“逆転”となっていること、3) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、4) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなり、ADXが右肩上がり形状となっている(上図青色点線丸印)ことから、米ドル/円・日足チャートでは、緩やかな下降トレンドを示すチャート形状であると判断します。
その他メルクマールで注目すべきは以下の2点。
まず1点目は、BB・±2σラインが21日MAに対して拡張する“エクスパンション”となっていること。当該シグナルは、「相場の力の放出/拡散」を示唆していることから、この場合は、これからの時間にかけて米ドル/円の下降モメンタムが強まる動きとなりそうです。
そして2点目は、ローソク足がBB・-1σラインと同・-2σラインの間を推移する“下降バンドウォーク”となっていること。当該シグナルは、「巡航速度での下値切り下げ」を示唆していることから、これからの時間にかけて、米ドル/円は徐々に下値を切り下げる相場展開となりそうです。
日足チャートの俯瞰図では、「上値切り下げ」+「下値サポート」の三角保ち合い(もちあい)・『下降三角形型』(上図水色線)となっていることが視認できます。よって、上述した各メルクマールを総合して勘案すると、これからの時間にかけて、下値支持線として機能する「104.000円」(上図黄色矢印)を下回った場合は、「下値支持線割れ」→「下降モメンタムの強まり」となりそうです。その場合は心理的な節目である「103.000円」付近までの下押しとなることを想定すべきでしょう。
一方で、これからの時間にかけて、下値支持線である「104.000円」でサポートされる動きとなった場合は、一旦の反発フローとなる可能性も。その場合は、赤色の雲の下辺である先行1スパンを基準とする「105.000円」付近までの戻りとなりそうです。ただし、その場合であっても、上述した通り、米ドル/円・日足チャートの各メルクマールが「上方硬直性相場」を示唆していることから、その上値は限定的なものとなりそうです。
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