ドル売りの流れ一服、ユーロドル1.18台前半=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/10/22 20:43
ドル売りの流れ一服、ユーロドル1.18台前半=ロンドン為替概況

 ロンドン市場では、ドル売りの流れが一服している。序盤にはドル安水準を模索する動きがみられたが、その後はドル買い方向へと転じている。今週は、前日まで3日連続でドル売りの流れが続いていた。しかし、明日東京午前の米大統領候補討論会の最終回を前に、ポジション調整の動きが入っているもよう。欧州株が軟調に取引を開始したことがリスク警戒のドル買い圧力となる面もあったようだ。ただ、株安の動きは次第に落ち着いてきている。また、トルコ中銀が予想外に政策金利の据え置きを決定したことで、ドル買い・リラ売りが強まり、リラが過去最安値を更新。ドル買いを広げた面も。ユーロドルは1.1870付近まで買われたあと、1.1820近辺に安値を更新。ポンドドルは1.3150レベルが重く、一時1.3080台まで下落。ドル円は104.50割れ水準に安値を更新したあとは104.80付近に高値を広げた。比較的狭いレンジでの上下動となっている。クロス円は軟調。ユーロ円は123.70台、ポンド円は137円手前まで安値を広げた。ホールデン英中銀委員は、マイナス金利について研究中だが、導入することを意味せずと述べた。スナク英財務相は追加雇用支援策を発表した。

 ドル円は104円台後半での取引。序盤に104.48レベルに安値を更新したあとは104.78レベルに高値を更新。比較的狭いレンジでの上下動となっている。欧州株が売り先行で始まったが、その後は下げを消す動きとなっており、リスク動向はハッキリせずだった。

 ユーロドルは1.18台前半での取引。序盤はドル安方向を試す動きとなり、高値を1.1867レベルに広げた。しかし、すぐに流れが反転。売り圧力に押されるなかで1.1820近辺へと下押しされている。週初からのドル売りの流れに調整が入る形になっている。このあと米大統領候補討論会の最終回が実施される予定になっている。

 ポンドドルは1.31近辺での取引。1.3150近辺が重く売りに押されている。一時1.31台を割り込み、安値を1.3084レベルまで広げた。ポンド円は137.60近辺から下落し、137.06レベルまで安値を広げた。対ユーロではポンド売り先行も、値を戻しており、往って来いとなっている。ホールデン英中銀委員は、マイナス金利について研究中だが、導入することを意味せずと述べた。スナク英財務相は追加雇用支援策を発表した。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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