恵和(4251)次回決算を控える中で戻りを試す動きに注目◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2020/10/22 08:33

次回決算を控える中で戻りを試す動きに注目

【事業内容】
 特殊な光拡散フィルムや高機能光学フィルム、高機能フィルムのほか、カーボンプリプレグ製造工程で用いられるセパレーターや鉄・非鉄金属の品質を守る包装資材、防錆紙などを手がけている。長年に亘り培ってきた製膜・積層・塗布それぞれのコア技術をもとに紙やフィルム等に高精細加工を施す技術を強みとして化学業界・鉄鋼業界ほかに製品供給。

【業績面】
 業績面においては8/13に中間決算を発表、売上高は3.7%減収だが営業理経は2.9%増益と反発。7/22には従来の減益予想を覆して増益としたとおりの着地となり、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いリモートワークの普及とノートPC等の需要増が業績に結び付いたとみられる。鉄鋼・製紙業界の落ち込みから産業用包装資材では苦戦が続くとみられるも、足元では底入れ反転の動きも出始めていることから、下期の業績拡大には期待感もある。

【株価動向】
 株価は4/6に安値890円をつけて一定の戻りは見せたものの、コロナショック以前の水準が上場来高値付近と高かったためになかなか戻し切れていない。上記の7/22に業績上方修正を発表した際には大きく買われたが一時的な物色に留まり、戻り売りに上値を抑えられている。足元で6月の戻り高値に改めてトライするなどようやく動意づき始めており、次回の3Q決算前後で戻り本格化の動きにつながるか注目しておきたい。

配信元: 達人の予想

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