NY株式市場(1日)ISM製造業景況感指数でマインドの改善基調を確認か⁈−9月雇用統計を注視へ
1日のニューヨーク株式市場でダウ平均は連日で買い先行の取引スタートとなりそうだ。前日同様にこの日発表されたマクロ経済指標が強い内容となったことが相場を押し上げそうなほか、四半期末を通過して需給面ではリバランス調整に伴う売り需要が峠を超えたことも、追い風となりそうだ。
取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は83.7万件となった。市場予想(85万件)ほど悪化せず、前週(87万件)から改善したことを背景に前日のADP雇用統計に続いてアメリカでの雇用環境の改善期待を2日に発表される9月の雇用統計に繋いだ格好となっている。
日本時間の午後11時に発表される9月のISM製造業景況指数は、56.3と前月=8月(56.0)を上回るものと予想されており、製造業のマインド改善を確認したいところだ。
前日の上昇要因となったアメリカ議会での新型コロナウイルス対策第4弾をめぐる与野党の協議が続いている。与野党協議は、これまでにない歩み寄りを見せていることから、引き続き、ムニューシン財務長官と民主党のペロシ下院議長の動向を注視しておきたい。
直近の反発基調ですでに一目均衡表上の雲の抵抗帯を上抜ける「雲抜け」したダウ平均は、前日の上昇局面で上ヒゲで押し戻された25日移動平均線(2万7852ドル)を寄り付きで再び捉えてこよう。朝方の買い一巡後は、2日に雇用統計の発表を控えて買い見送りムードが広がることも想定されそうで、前日の日中高値(2万8026ドル)に近い節目の2万8000ドル付近では、戻り売りに要警戒となりそうな一日となる。
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