NY株式市場(28日)IT•ハイテク株の反騰相場が続くか⁈−米大統領選挙テレビ討論会に注目
28日のニューヨーク株式市場でダウ平均は先週末からの自立反発局面が継続しそうだ。
注目されていたTikTok配信禁止措置をめぐりワシントン連邦地裁は一時差し止めを命じる判決を下した。アメリカ商務省は一時差し止め命令を遵守する姿勢を示しており、これまでのところ大きな混乱には至っていない状況だ。バイトダンス側もオラクルとの提携案で正式合意を目指しアメリカ政府との対話継続を強調しているという。
ダウ平均は、先週金曜日にかけて売り圧力が強まる局面で、一目均衡表上の「雲割れ」を回避して切り返す展開となった。IT•ハイテク株中心に調整一巡感の台頭で買い戻しが優勢となっている。週明け月曜日も先週末の地合い好転が継続して買い先行で取引が始まりそうだ。ダウ平均は、寄り付きで一目均衡表上の雲の抵抗帯の上限に当たる先行スパン1(2万7447ドル)や転換線(2万7450ドル)に接近して、いわゆる「雲抜け」を試す場面が見られよう。
今週のニューヨーク株式市場は、週後半のビックイベント控えて大きくポジションを傾けて値幅を取りに行けるタイミングは週前半に限られてきてもおかしくなさそうだ。29日に開催されるアメリカ大統領選挙のテレビ討論を筆頭に30日のADP全米雇用リポートや10月1日のISM製造業景況感指数、そして週末の雇用統計とビックイベントが続くことから日を追うごとに様子見姿勢が広がりそうだ。
新型コロナウイルス対策第4彈をめぐるアメリカ議会の与野党協議は、トランプ大統領が最高裁判事に保守派女性を強行指名したことから、野党・民主党の次の一手に関心が集まりそう。引き続き、政治リスクが相場の波乱要因になりかねないことから細心の注意が求められる一日となる。
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