ドル円は105円台半ば このあと米新築住宅販売件数=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/09/24 22:53
 きょうも為替市場はドルの買い戻しが優勢となる中で、ドル円は105円台半ばでの推移が見られている。このあと日本時間23時に8月の米新築住宅販売件数が発表される。予想は年率換算で89.0万件と4カ月ぶりの減少が見込まれている。FRBの金融緩和政策により、過去最低水準にある住宅ローン金利を背景に、パンデミックで停滞していた新築市場は急速な回復を見せており、需要自体は底堅いと見られる。

 しかし、今回は供給不足が影響すると見られているようだ。前回7月の在庫水準は4.0カ月分と2013年1月以来の低水準まで低下。金融危機以降の景気サイクルの中では最低水準に落ち込んでいる。また、先週発表の8月の一連の米住宅建設指標の中で、完工件数は4.4%減少していた。

 先週発表の住宅建設メーカーのセンチメントを示す9月のNAHB住宅市場指数は予想外の強さを見せていたが、需要に対して供給が追いついていない状況も推察される。

 ただ、景気の先行きへの不透明感も強まっている中で、為替市場が、住宅指標にどの程度反応するかは未知数。今週発表の中古住宅販売件数は予想以上の強さを見せていたが、為替市場の反応は限定的だった。

新築住宅販売件数(8月)23:00
予想 89.0万件 前回 90.1万件

USD/JPY 105.45

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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