◆ “104円割れ”を示現も、すぐさま“反発”
引き続き“上値の重さ”が目立ったドル円は、21日には“104円割れ”へと売り込まれる場面を見せました。
しかし欧州では「コロナ感染再拡大」、英国では「合意なきBrexit」「マイナス金利導入」を巡る懸念が再燃しており、全般的に“欧州通貨売り”は進行しています。
このため対ユーロ・対ポンド主導でドルは反発に転じており、昨22日には“105円回復”を示現しています。
◆「米金融緩和長期化→ドル売り」ばかりが囃されるが…?
巷では「米金融緩和長期化→ドル売り」を囃す声が多いですが、実際は「リスク回避→ドル買い+円買い」の中で“ドル円下落”というのが実状です。
そしてこうした状況で最も懸念されるのは「ストップロス(投げ売り)」ということになりますが、IMM通貨ポジション(投機筋)ではすでに“円買い”に傾いています。
つまり“ストップロス”が発生する可能性は低く、逆に流動性の乏しい4連休にて無理して押し下げた分は“巻き戻される”可能性が増すことになる…?
◆「リスク回避/選好」は“綱引き”が基本、それでいて“104円割れ”というのは…?
「リスク回避/選好」がテーマ化しているということは、どちらが先行しても“綱引き(ドル⇔円)”となりやすいといえます。
このため“一方向への動意”は、引き続き、期待薄と見るのが自然です。
しかし前記“104円割れ”まで売り込まれた直後であることを考えれば、“もう一段の巻き戻し”は可能…。
「コロナ感染再拡大(欧州)」「合意なきBrexit(英国)」「追加景気支援策の審議難航(米国)」等を考えれば“リスク選好→円売り”は強まりにくいと見られます。
それでも“もう一段の巻き戻し(強含み)”には、十分に注意しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:105.572(9/3~9/21の61.8%戻し、週足・一目均衡表転換線)
上値4:105.430(9/16高値、日足・一目均衡表基準線、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:105.272(9/3~9/21の50%戻し)
上値2:105.172(9/17高値、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:105.076(9/22高値、大台、-1σ)
前営業日終値:104.949
下値1:104.664(9/21~9/22の38.2%押し)
下値2:104.537(9/21~9/22の50%押し、ピボット1stサポート)
下値3:104.403(9/22安値、9/21~9/22の61.8%押し、-2σ)
下値4:104.135(ピボット2ndサポート)
下値5:103.998(9/21安値、200月移動平均線、大台)
最新人気記事
-
来週の株式相場に向けて=新春はAIビッグデータ&量子関連に刮目 12/30 17:30
-
「機械」が19位にランクイン、牧野フへの「同意なきTOB」で波紋広... 12/30 12:21
-
「大阪万博」が10位にランクイン、開催まであと107日<注目テーマ> 12/27 12:20
-
「人工知能」が3位にランク、AI革命は早くも次のステージ「エージェ... 12/26 12:21
-
明日の株式相場に向けて=「トヨタ・ファミリー」が株高驀進モードへ 12/26 17:30
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 19:30
-
-
今日 19:00
-
今日 18:30