稀元素、非開示だった今期経常は77%減益、未定だった上期配当は2円減配

配信元:株探
投稿:2020/09/18 17:00
 第一稀元素化学工業 <4082> が9月18日大引け後(17:00)に業績・配当修正を発表。非開示だった21年3月期の業績予想は連結経常利益が前期比77.4%減の7億円に落ち込む見通しと発表した。
 同時に、非開示だった21年3月期第2四半期累計(4-9月)の業績予想は連結経常損益が1億円の赤字(前年同期は17億円の黒字)に転落する見通しと発表した。

 業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を8円(前年同期は10円)実施する方針とした。下期配当は引き続き未定とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2021年3月期の業績予想につきましては、新型コロナウイルスによる影響を合理的に算定することが困難であったことから未定としておりました。 依然として新型コロナウイルス感染症の影響は収束しておらず、当社グループを取り巻く経営環境は引き続き不透明な状況にあるものの、現段階において当社が入手可能な情報を基に業績予想を算定いたしましたので公表いたします。 新型コロナウイルスは、世界各地の経済活動に深刻な影響を与えており、当社グループの主要顧客であります自動車産業におきましても、最悪期を脱し緩やかな回復基調にありますが、2020年の世界自動車販売台数は、当社推定で前年比20%程度の減少を見込んでおります。 また、当社の生産活動においてもサプライチェーン全体を通じた在庫調整の影響を受け、出荷数量減少による操業度の調整により損益悪化を想定しております。景気減速からの回復には時間を要すると考えられますが、今後の需要は徐々に回復に向かうと考えております。 なお、今後、新型コロナウイルス感染状況等が変化し、業績への影響度が大幅に変動すると想定される場合には、連結業績予想の修正を適切に公表してまいります。

  当社の利益配分についての考え方は、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続していくことを基本方針としております。 当期の配当につきましては、2021年3月期 第2四半期末を基準日とする中間配当は、利益配分の方針、財務体質の状況等を総合的に勘案し、1株当たり8円といたしました。また、期末配当金につきましては、新型コロナウイルスの収束時期の見通しが不透明な状況であり、当社事業環境は不確定要因を多く内包しているため、未定のままとさせていただきます。(注)上記に記載した予想数値は、本資料の発表日現在において入手可能な情報及び当社が合理的であると判断した前提に基づいて作成したものであり、実際の業績につきましては様々な要因の変化により、予想数値と異なる場合があります。                                                                  以上
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