新日本製薬 Research Memo(7):成長投資に向けた潤沢な現預金を保有

配信元:フィスコ
投稿:2020/09/18 15:47
■業績動向

3. 財務状況
新日本製薬<4931>の2020年9月期第3四半期末における総資産は18,156百万円となり、前期末比419百万円減少した。主に、現金及び預金の減少221百万円、売掛金の減少183百万円及びたな卸資産の増加104百万円等によるものである。負債は4,438百万円となり、同1,378百万円減少となった。未払金の減少595百万円及び未払法人税等の減少462百万円等によるものである。純資産は13,717百万円となり、同958百万円増加している。これは四半期純利益の計上1,593百万円、配当金の支払いによる減少378百万円及び自己株式の取得による減少299百万円によるものである。自己株式の取得については、2020年5月14日から6月23日まで300,000株を上限に(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合1.39%)実施した。株主還元と資本効率の向上及び機動的な資本政策の実行を目的としたものである。なお、同期間において取得した自己株式の累計株数は190,100株、取得価額の総額は2億9,984万7,800円となった。

ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)は9,375百万円と、成長投資に向けた潤沢な現金及び預金を保有している。また、100億円の当座貸越及びコミットメントライン契約を締結しており、安定的な資金調達に備えている。自己資本比率は75.3%となり、前期末比6.6ポイント上昇と引き続き健全な財務基盤を維持している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬 智一)

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