NY株式市場(15日)NY連銀製造業景気指数は市場予想を大きく上回るーファーウェイへの新輸出規制が発効
15日のニューヨーク株式市場でダウ平均の寄り付きは強含みとなりそうだ。日本時間の夕方以降、ヨーロッパ株を始め時間外で取引されているアメリカ株指数先物がハイテク株中心に戻りを試す動きが継続していることから、ダウ平均も再び2万8000ドルを回復して取引が始まりそうだ。
取引開始前に発表された9月のニューヨーク連銀製造業景気指数は17.0と市場予想(6.0)を大きく上回ったことは、ダウ平均の追い風となろう。
FRBは15日から2日間の日程でFOMCを開催する。今回のFOMCではフォワードガイダンスの強化など新たな金融緩和策が導入されるとの見方が大勢を占めており、15日のニューヨーク株式市場では16日のFOMCで判明する具体的な追加緩和策を見極めたいとの姿勢から朝方の買い一巡後は、様子見ムードも広がりやすい相場環境となりそうだ。
アメリカ政府によるファーウェイに対する新たな輸出規制が15日に発効した。新しい規制では、ファーウェイが抱える世界的なサプライチェーンから半導体関連部品の調達が事実上困難になるものとみられており、アメリカによるハイテク分野における中国企業の封じ込めに対する中国政府の対応に焦点が集まりそうだ。
ダウ平均は前日の取引で節目の2万8000ドルを終値ベースで捉えきれずに終えている。引き続き、25日移動平均線(2万8061ドル)がダウ平均の上値を抑えるレジスタンス・ラインとして意識されており、前日の日中高値(2万8086ドル)とともに寄り付きの買い戻し局面で、下値のサポート・ラインに入れ替われるか。相場全体、買い意欲の強さが試される1日となる。
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