NY株式市場(8日)ダウ平均は再び2万8000ドル割れか⁈−米議会の再開でコロナ対策協議が本格化へ
8日のニューヨーク株式市場でダウ平均は売り優勢で取引が始まりそうだ。海外時間から続くリスクオフから主力株中心に全面安となって寄り付きを迎えるだろう。
先週末の取引終了後に発表されたS&P500種株価指数の銘柄入れ替えで、注目されていたテスラは採用されなかったことから、時間外取引で15%を超える下落となっている。テスラ株はすでに過去最高値から20%超の下落と「弱気相場」入りとなっており、8日のアメリカ株式市場の寄り付きではいわゆるロビンフッター勢筆頭に売りが売りを呼ぶ「狼狽売り」が広がることも想定されよう。
ダウ平均先物も日本時間の夕方に掛けてマイナス転換し軟調な展開となっている。ダウ平均は寄り付きでテスラを筆頭にIT・ハイテク株の軟調さに引きづられる形で、再び節目の2万8000ドルを割り込んで取引が始まりそうだ。改めて先週末金曜日の日中安値(2万7664ドル)を強く意識しながらの取引スタートとなる。
レーバーデー明けから再開されるアメリカ議会では、新型コロナウイルス対策第4弾をめぐる与野党の協議が本格化する。停滞している協議を打破する落とし所も見出せない状況に変わりはなく、株価の下落とともに「コロナ経済対策の成立」を促すような催促相場の様相を呈することも想定しておきたい1日となる。
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