相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2020/08/28 18:10

<8795> T&Dホールディングス

 四季報によると、新型コロナで営業職員や銀行窓販など対面販売停滞で保険料等収入減。運用環境悪化で利配収入も減。ただ米国保険会社の関連会社化で一時的な持分法投資利益が上乗せ。純益膨らむ。連続増配余地。他社保有契約取得のクローズドブック事業展開の米国再保険会社の持分25%取得は6月完了。スイスのテック企業と提携、21年度に健康増進アプリ提供目指す。保険業:太陽生命保険、大同生命保険、T&Dフィナンシャル生命保険など。

2020年8月7日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益は発表なし、経常利益は+180.0%の839.06億円の増益の見通し。

2016年7月6日の812円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、2017年3月10日の1925円まで上昇し、ここからの調整で5月18日の1501円、9月6日の1461円と2点底をつけて再上昇となり、2018年1月24日に2100円の高値をつけました。ここをピークに1800円をはさんだ高値圏での大きな上下動となり、8月16日の1560円を安値に10月5日の2014円まで反発し、ここを2番天井にして下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で、2019年8月15日の954円まで下落して、12月23日の1445円まで反発したところでコロナ暴落に巻き込まれ、今年になって大幅下落となって3月19日の712円で底打ちとなりました。ここから3月27日の957円まで自律反発し、4月22日の815円まで押し目を入れて、ゆるやかな上昇トレンド(C)となっています。この中で6月9日の1140円まで上昇後、7月31日の861円まで下げて反発し、8月14日に1069円まで上昇してもみあっています。
 

 

<2121> ミクシィ

 四季報によると、ゲームは『コトダマン』堅調だが、主力『モンスト』の課金減痛い。関連イベント・映画延期も逆風。前期買収の競馬サイト通年寄与、競輪券売も貢献しスポーツ伸びるが、新サービス開発投資重い。傘下の競馬サイト、ネット競輪券売と共同で新サービスを複数開発へ。モンストは20年2月のアニメ『鬼滅の刃』とのコラボ奏功、有力IPとの協業加速狙う。サービス業:エンターテインメント、ライフスタイルなど。

2020年8月7日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-18.4%の140.00億円、経常利益-17.3%の140.00億円の減収・減益の見通し。

2017年11月9日の6500円の高値からの短期の下降トレンド(A)の中で、2018年8月13日の2492円の安値をつけ、少し反発して下降トレンド(A)をぬけて再下落し、12月25日の2064円で安値を更新したあと、2018年2月6日の2893円まで自律反発し、ゆるやかな上昇トレンド(B)へ移行しました。この中で2019年の12月27日に2149円を高値に今年になってコロナ暴落相場に巻き込まれ、3月19日に1340円まで下げて当面の底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(C)へ転換し、さらにこの上昇トレンド(C)の中で、6月15日の1620円の安値から角度の大きい上昇トレンド(D)へ移行しています。この上昇トレンド(D)の中で8月20日に2478円まで上昇して押し目形成となっています。
 

 

<9101> 日本郵船

 四季報によると、航空貨物は競合先の民間旅客機の運休を背景に需給引き締め効果。だが、海運は新型コロナ禍で自動車など荷動きが減退。バラ積み船は市況低迷が痛手。営業外(持分法)のコンテナ船は再赤字。減配。自動車船は売船や廃船検討。客船は8月下旬まで運航中止。コンテナ船は赤字縮減へ減便継続。脱炭素化目指しアンモニア燃料化など新ビジネス具体化へ。

2020年8月5日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-66.4%の130.00億円、経常利益-55.0%の200.00億円の減収・減益の見通し。

2018年1月11日の3030円の戻り高値からの下降トレンド(A)の中で、2019年8月26日の1542円の安値をつけたあと、11月8日の2066円まで上昇し、ここでもみあったあと今年の初めからのコロナ暴落に巻き込まれて急落とって3月17日の1091円で底打ちとなりました。ここからゆるやかな上昇トレンド(C)を形成しています。この中で6月8日に1661円まで上昇し、押し目で7月31日の1353円まで下げたあと反発となって8月5日に1559円で買転換となって下降トレンド(A)を上にぬけてきました。
 

 

<2698> キャンドゥ

 四季報によると、衛生用品特需の恩恵享受。ただ、商業施設内店舗が自粛要請による休業・時短で機会損失被る痛手。下期以降もオフィス街の一部店舗は戻り緩慢。多価格帯品投入効果及ばず。営業益横ばい。減損。7月、200円から500円の多価格帯商品投入。発注支援システム増強し、在庫管理効率化でロス低減。地盤の首都圏軸に新型コロナ感染防止で知恵絞る。小売業:日用雑貨、加工食品、など。

2020年7月14日発表。2020年11月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+22.4%の14.60億円、経常利益+21.5%の15.80億円の増収・増益の見通し。

2011年3月15日の598円を安値に上昇トレンド(A)を形成し、2013年5月8日に2390円の高値をつけました。ここを当面のピークにして大幅下落となり、6月7日に1329円の安値をつけ、ここから約7年間1377~1860円のボックス相場の中のもみあいを続けました。そして、この中で今年のコロナ暴落相場により3月13日の1411円の安値をきっかけに急角度の上昇トレンド(B)を形成し、7月17日に2569円の高値をつけて反落し、8月26日に2183円で売転換となっています。業績はこれまでは大したことはありませんが、コロナ時代では外出しないで家に必要なものの需要が高まったことで大きく買われました。大きく下がればリバウンド狙いとなります。
 

 

<9233> アジア航測

 四季報によると、受注残は豊富。社会インフラは国土強靭化関連が堅調。国土コンサルは河川の計測着実、市町村で予算増の森林の資源調査増勢。営業益は前号比増額。有価証券売却特益。増配。21年9月期は再エネの洋上風力調査が伸長、森林調査も固い。全社員に一律3万円のコロナ手当、在宅勤務を支援。自社HPにWeb商談サイト新設、訪問営業の代替手段に。空運業:社会インフラマネジメント、国土保全コンサルタントなど。

2020年8月14日発表。2020年9月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+11.4%の15.00億円、経常利益+7.1%の16.94億円の増収・増益の見通し。

2016年10月13日の425円を安値にゆるやかな上昇から、2017年6月29日に525を安値に急騰し、7月13日に1942円と2週間強で3.7倍化となりました。ここをピークに急落となり、8月8日の817円まで下げて、8月9日の989円まで自律反発し、2018年2月14日の623円まで下げて約600~1000円のボックス圏(A)の動きとなりました。このボックス圏の動きの中で、2019年10月10日に571円の安値をつけて反発し、ボックスを上放れして今年の1月21日に1198円の戻り高値をつけました。しかし今年の始めからコロナ相場に入っており、ここでもみあって2月4日の1178円の高値をつけたあと、コロナ暴落につれ安し、3月17日に500円まで急落して底打ちとなりました。その後、ここでもみあい4月3日の521円を2番底にして、現在、上昇トレンド(B)となっています。この上昇トレンドの中で、6月3日に958円まで上昇して押し目を入れ、7月31日の843円を2点底にして8月25日に1068円まで上昇し押し目を形成しています。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

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