米ドル/円、徐々に上値を切り上げる相場展開
【第1の関門】先行2スパン(≒107.000円)
【第2の関門】BB・+2σライン(≒107.650円)
【第3の関門】200日MA(≒108.120円)
【投資戦略アイデア】3つの関門を基準とする戻り売り戦略
7月31日に3月以来の安値となる「104.174円」を付けた後、徐々に上値を切り上げる相場展開となっている米ドル/円。
上図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態となっていること、3) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、4) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインがパラレルで推移していること、そして、5) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなり、ADXが右肩下がり推移となっている(上図赤色点線丸印)ことから、足もとの米ドル/円は、レンジ相場が継続する中での反発の時間帯であると判断します。
注目すべきは、その反発フローにおける「3つの関門」の存在。
まず第1の関門は、先行2スパン(≒107.000円、上図黄色矢印)。同スパンは、BB・+1σラインとともに、直近高値H(109.809円、6/5)と同安値L(104.174円、7/31)を結んだFR(フィボナッチ・リトレースメント)の50.0%ライン、いわゆる“半値戻し”ラインと近似値となっていることから、米ドル/円にとっての最初の重要地点として捉えるべきでしょう。
仮に、同スパン(≒107.000円)をローソク足が終値ベースで上回った場合の第2の関門は、BB・+2σライン(≒107.650円)。同ラインは、上述したFRの61.8%ラインと近似値となっていることから、比較的まとまった抵抗圧力がある地点と見るべきでしょう。
そして、仮に同ライン(≒107.650円)をローソク足が終値ベースで上回った場合の第3の関門は、200日MA(≒108.120円)。同MAは約1年間における市場参加者の平均コストを示すメルクマールとなっていることから、米ドル/円にとっての重要な上下分水嶺として捉えるべきでしょう。
以上を概括すると、14日時点では、基本的なトレンドを示す200日MAが緩やかな右肩下がり形状となっていることから、米ドル/円の投資戦略としては、上述した3つの関門を基準とする戻り売り戦略がワークしそうです。
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