NY株式市場(5日)J&Jが米政府と1億回分のワクチン購入契約を締結–第1段階合意めぐり15日に米中閣僚級協議を開催か
5日のニューヨーク株式市場でダウ平均は買い先行で取引が始まりそうだ。寄り付きで
節目の2万7000ドルを試す場面が見られそうで、7月15日に付けた直近高値(2万7071ドル)が視野に入ることになる。
新型コロナウイルスのワクチン開発をめぐって前日の夕方に好決算を発表したモデルナは、現在、最終段階に入っている臨床試験が順調に順調に進んでいることを明らかにしたほか、ジョンソン&ジョンソンは、アメリカ政府と1億回分のコロナワクチン購入契約を締結したことからワクチン開発への期待感が相場を下支えしそうだ。
アメリカと中国政府は、今年1月に第1段階で合意した貿易交渉に関する閣僚級協議を今月15日に開催するという。米中関係の悪化に対する過度な警戒感は後退していることも支援材料となる。
ただ、取引開始前に発表されたADP雇用統計は、市場予想(120万人増)を大きく下回る16.7万人増となったことから、週末の雇用統計の数字を見極めたいとのムードが一段と強まりそうで、ダウ平均は大きく買い上がりにくい相場環境にもある。
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