4時間足チャートでは、徐々に下値を試しそう
【注目ポイント1】DMI(方向性指数)の動向
【注目ポイント2】「107.000円」割れ成否
【見通し】「−DI>+DIの乖離拡大とADXの右肩上がり推移」+「107円台割れ」なら、「106.077円」付近までの下押しも
足もとでは、米ドル/円が下値切り下げの相場展開となっています。
上図チャートでは、1) 21MA(移動平均線)が右肩下がりとなっていること、2) 遅行スパンがローソク足を下放れする“逆転”となっていること、3) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、4) DMI(方向性指数)で−DI>+DIとなり、ADXが低位置から右肩上がり形状となっている(上図青色点線丸印)ことから、米ドル/円・4時間足チャートでは、下降トレンド序盤を示唆するチャート形状であると判断します。
9日(上図黄色矢印)に、下値支持線として機能していたBB(ボリンジャーバンド)・−2σラインをローソク足が終値ベースで下回った段階で、米ドル/円のトレンドが、「横向き」から「下向き」に変化したと捉えて良いでしょう。
その後、BB・−1σラインと同・−2σラインの間で往って来いとなる“下降バンドウォーク”が継続していること、また、BB・±2σラインが21MAに対して拡張する“エクスパンション”が示現しつつあることも合わせると、米ドル/円は、今後徐々に下値を切り下げる相場展開となりそうです。
これからの時間にかけて、a) –DI>+DIの乖離拡大とともにADXがさらに右肩上がりに推移し、そして、b) 心理的ラインである「107.000円」(上図黒色点線)をローソク足が下回った場合は、6月23日に付けた直近安値である「106.077円」(上図青色三角印)付近までの下押しフローとなる可能性もありそうです。
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