NY株式市場(9日)ダウ平均は200日移動平均線を再びトライか?!–IT・ハイテク買いの持続力に注目
9日のニューヨーク株式市場でダウ平均は底堅い寄り付きとなりそうだ。
取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は、131.4万件と市場予想(137.5万件)を下回る内容となった。継続受給者数も1806.2万人と市場予想(1875万人)を下回ったほか、それぞれ前回発表分も下方修正されたことから、先週の雇用統計で期待感が高まった雇用情勢の回復観測を後押ししている。前日に続いてIT・ハイテク株買いからナスダック総合株価指数の上値追いに連れるかたちで、ダウ平均も底堅い相場展開が見込まれている。
ダウ平均は、寄り付きで底堅さが確認される局面では、25日移動平均線(2万6078ドル)や前日=7日の日中高値(2万6109ドル)が意識されよう。レジスタンス・ラインとしては、2万6239ドルには200日移動平均線が控えている状況だ。
ただ、朝方の買い一巡後には、戻り売り圧力を意識したいタイミングで、短期資金の逃げ足の速さも意識せざるを得ないだろう。ダウ平均は、再び2万6000ドルの節目を下回れば、前日=7日の日中安値(2万5816ドル)が下値のサポートラインとして機能しそうだ。
いずれにしても、9日のダウ平均は、上下ともに大きくレンジ・ブレークしにくいこともあって、前日=8日の値幅(2万5816ドル–2万6109ドル)の範囲内に収まってもおかしくないイメージで見ていきたい1日となる。
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