エンビプロ、今期経常を一転20%減益に下方修正、配当も7円減額

配信元:株探
投稿:2020/06/12 16:00
 エンビプロ・ホールディングス <5698> が6月12日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。20年6月期の連結経常利益を従来予想の12.5億円→9.1億円(前期は11.4億円)に27.1%下方修正し、一転して20.1%減益見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した1-6月期(下期)の連結経常利益も従来予想の5億円→1.6億円(前年同期は5.7億円)に67.4%減額し、減益率が11.9%減→71.3%減に拡大する計算になる。

 業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の17円→10円(前期は16円)に大幅減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  米中貿易摩擦の長期化により鋼材価格は弱含みで推移し、また国内外において新型コロナウイルスの影響を受けたロックダウン等の規制により経済活動が低迷する等、当初に想定していた経営環境から大きく変化しております。特に中古自動車関連事業の海外現地法人において、ロックダウン等の影響を受け4月より実質的に営業を停止する等、非常に厳しい状況にあります。また、資源循環事業においては、3月より新型コロナウイルスの影響により、金属スクラップ・廃棄物発生量が減少しており、加えてグローバル資源循環事業においても当期の金属スクラップ価格の低調な推移の影響を受け、売上高につきましては前回予想を6.9%下回る見込みであります。 営業利益につきましては、新型コロナウイルスの影響による取扱量の減少に伴う収益の減少に対し、新規事業の一部であるマテリアルプラスチックの取り組みを見直すことも含めた固定費の削減に取り組みましたが、費用を圧縮しきるまでに至らず収益性が悪化し、前回予想を17.7%下回る見込みであります。 経常利益につきましては、営業利益の下振れに加えて持分法適用関連会社の収支が悪化したことに伴い、前回予想を27.1%下回る見込みであります。 親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、上記の新規事業の一部見直しに伴う特別損失の計上、営業利益および経常利益の下振れに伴い、前回予想を30.4%下回る見込みであります。

  当社は、株主に対する利益還元を重要課題の一つとして認識し、業績に応じた利益配分、経営基盤強化のための内部留保等を総合的に勘案しながら、長期的な視野に立ち、安定的かつ継続的な利益還元を行うことを基本方針としています。業績連動利益配分の指標として連結配当性向20~30%を目標として実施してまいります。また上記の連結配当性向に基づく配当金が年間10円を下回る場合にも、年間10円の安定配当を目指す所存です。 この方針のもと、2020年6月期の1株当たりの期末配当金につきましては、17円を前回予想(2019年8月9日開示)しておりましたが、今回の業績予想の修正および足元の新型コロナウイルスの影響を踏まえ、期末配当予想を7円減配して10円といたします。従いまして年間の配当予想は10円となります。 なお、本件につきましては、2020年9月開催予定の定時株主総会に付議する予定であります。(注)本資料に記載されている業績見通し等は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
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