マザーズ先物概況：4日続伸、バイオ関連銘柄が買われる

10日のマザーズ先物は前日比9.0pt高の1034.0ptと4日続伸して終了した。高値1041.0pt、安値は1014.0pt。取引高は12608枚。

本日のマザーズ先物は、現物市場でバイオ関連株が賑わったことなから、投資家心理が改善し、買い直された。朝方は前日の米国株の下落などを背景に利益確定売りが先行した。ただ、1部市場でタカラバイオ<4974>が従来の手法に比べて処理能力の高いPCR検査手法を開発したと発表し株価は急騰し、アンジェス<4563>、GNI<2160>などほかのバイオ関連株にも投資資金が向かい、またマザーズ市場もバイオ関連銘柄が多いことからマザーズ先物にも買いが波及した。ただ、米連邦公開市場委員会（FOMC）を控えて、積極的に上値の買い上がるムードにつながらなかったうえ、最近の株価上昇に伴う過熱感も残っており、市場では「上値では戻り待ちの売りが控えている」との指摘もあり、上値の重い展開だった。
本日のマザーズ市場では、クラウドグループウェアの機能強化を好感したASJ<2351>が前日比300円(+21.05％)高の1725円とストップ高まで買われた。また、GTS<4584>が前日比150円（+20.33％）高の888円と制限値幅いっぱいまで買われたほか、トランスG<2342>、リボミック<4591>、ナノキャリア<4571>のバイオ関連株もストップ高まで買われた。
＜FA＞