■今後の展開
1. 新型コロナウイルス対策と業績への影響について
新型コロナウイルス感染拡大により4月8日に国内で緊急事態宣言が発令され、リソー教育<4714>でも「TOMAS」及び「伸芽会」の全校休校、「名門会」では首都圏、京阪神・奈良・福岡の校舎で休校(家庭教師派遣は除く)を実施した。「スクールTOMAS」については学校内指導となるため、学校が休校となった3月以降、サービスは休止状態となっている。一方、「伸芽’Sクラブ(託児・学童)」については社会的要請に基づき対象者を限定し、時間・内容を変更して継続している。
このうち「TOMAS」「名門会」については生徒・保護者から授業再開を望む声もあったことから、ウイルス感染防止対策を徹底したうえで希望者に限り4月22日より授業を再開することを発表した。感染防止対策としては、サージカルマスクの着用やアルコール消毒だけでなく、ビニールカーテンの設置や医療用飛沫防止マスクを約2万個調達し、講師・生徒に無料支給する。ソーシャルディスタンスについても確保しながら授業を実施する方針だ。
今回の新型コロナウイルスの影響について見ると、3月については「TOMAS」「名門会」ともに売上高が前年同月比20%増と伸長した。学校が一斉休校となったため、午前中に授業を受ける生徒が増加したことが要因だ。また、新規入塾生徒数についても、3月は「TOMAS」で前年同月比10%増と好調だった。4月に入って「TOMAS」「名門会」ともに休校としたが、4月22日から希望者に限り授業を再開し、今後緊急事態宣言が解除され平常稼働に戻れば授業スケジュールを組み直して、休校分の授業回数を埋め合わせていく予定にしている。このため緊急事態宣言の解除が長引かない限りは、両事業ともに業績面へのマイナス影響は軽微にとどまると弊社では予想している。
「伸芽会」についてはほぼ1ヶ月全校休校となるため、一時的なマイナス影響は避けられない。ただ、需要期は第2、第3四半期となるため、5月までに緊急事態宣言が解除されればダメージも限定的なものになると考えられる。「スクールTOMAS」については3月、4月と学校が休校となるため、その間の売上げは立たないことになり、第1四半期は厳しい業績になることが予想される。また、プラスワン教育で実施している「School Tour Ship」についても、現段階ではすべてのイベントを中止しているためマイナスの影響を受けるが、連結業績全体に与える影響は軽微となっている。
同社では新型コロナウイルスの影響が業績面でどの程度出てくるのか合理的な見積もりが困難なことから、2021年2月期の業績見通しを開示していない。今後の感染拡大状況にもよるが、各事業の運営が正常化した段階で、影響額も把握できるものと考えられ、早ければ第1四半期決算発表時点で通期業績見通しを開示する可能性がある。
新規開校(予定含む)は、「インターTOMAS」で1校(3月桜新町校)、「TOMEIKAI」で1校(5月名古屋御器所校)となっているほか、増床移転リニューアルを「TOMAS」で3校(3月大宮校、桜新町校、三軒茶屋校)実施している。また、時期は未定だが「spec.TOMAS」を1校、吉祥寺に新設する。同校では対象を小・中・高校生に拡大して開始する予定にしている。「スクールTOMAS」については2021年2月期中に100校の導入を目標としているが、学校の休校が長引くようだと目標達成時期は2022年2月期にずれ込む可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
1. 新型コロナウイルス対策と業績への影響について
新型コロナウイルス感染拡大により4月8日に国内で緊急事態宣言が発令され、リソー教育<4714>でも「TOMAS」及び「伸芽会」の全校休校、「名門会」では首都圏、京阪神・奈良・福岡の校舎で休校(家庭教師派遣は除く)を実施した。「スクールTOMAS」については学校内指導となるため、学校が休校となった3月以降、サービスは休止状態となっている。一方、「伸芽’Sクラブ(託児・学童)」については社会的要請に基づき対象者を限定し、時間・内容を変更して継続している。
このうち「TOMAS」「名門会」については生徒・保護者から授業再開を望む声もあったことから、ウイルス感染防止対策を徹底したうえで希望者に限り4月22日より授業を再開することを発表した。感染防止対策としては、サージカルマスクの着用やアルコール消毒だけでなく、ビニールカーテンの設置や医療用飛沫防止マスクを約2万個調達し、講師・生徒に無料支給する。ソーシャルディスタンスについても確保しながら授業を実施する方針だ。
今回の新型コロナウイルスの影響について見ると、3月については「TOMAS」「名門会」ともに売上高が前年同月比20%増と伸長した。学校が一斉休校となったため、午前中に授業を受ける生徒が増加したことが要因だ。また、新規入塾生徒数についても、3月は「TOMAS」で前年同月比10%増と好調だった。4月に入って「TOMAS」「名門会」ともに休校としたが、4月22日から希望者に限り授業を再開し、今後緊急事態宣言が解除され平常稼働に戻れば授業スケジュールを組み直して、休校分の授業回数を埋め合わせていく予定にしている。このため緊急事態宣言の解除が長引かない限りは、両事業ともに業績面へのマイナス影響は軽微にとどまると弊社では予想している。
「伸芽会」についてはほぼ1ヶ月全校休校となるため、一時的なマイナス影響は避けられない。ただ、需要期は第2、第3四半期となるため、5月までに緊急事態宣言が解除されればダメージも限定的なものになると考えられる。「スクールTOMAS」については3月、4月と学校が休校となるため、その間の売上げは立たないことになり、第1四半期は厳しい業績になることが予想される。また、プラスワン教育で実施している「School Tour Ship」についても、現段階ではすべてのイベントを中止しているためマイナスの影響を受けるが、連結業績全体に与える影響は軽微となっている。
同社では新型コロナウイルスの影響が業績面でどの程度出てくるのか合理的な見積もりが困難なことから、2021年2月期の業績見通しを開示していない。今後の感染拡大状況にもよるが、各事業の運営が正常化した段階で、影響額も把握できるものと考えられ、早ければ第1四半期決算発表時点で通期業績見通しを開示する可能性がある。
新規開校(予定含む)は、「インターTOMAS」で1校(3月桜新町校)、「TOMEIKAI」で1校(5月名古屋御器所校)となっているほか、増床移転リニューアルを「TOMAS」で3校(3月大宮校、桜新町校、三軒茶屋校)実施している。また、時期は未定だが「spec.TOMAS」を1校、吉祥寺に新設する。同校では対象を小・中・高校生に拡大して開始する予定にしている。「スクールTOMAS」については2021年2月期中に100校の導入を目標としているが、学校の休校が長引くようだと目標達成時期は2022年2月期にずれ込む可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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