リソー教育 Research Memo(6):無借金経営で財務内容は良好。ROE、ROAの上昇傾向続く

配信元:フィスコ
投稿:2020/06/08 15:06
リソー教育<4714>の業績動向

3. 財務状況
2020年2月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比703百万円増加の13,214百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が120百万円増加したほか、営業未収入金が209百万円増加した。また、固定資産では新規校の開設が進んだことで、有形固定資産が180百万円増加したほか、敷金及び保証金が180百万円増加した。

負債合計は前期末比809百万円増加の7,056百万円となった。流動負債では将来の売上げにつながる前受金が382百万円増加したほか、未払法人税等が122百万円増加し、固定負債では退職給付に係る負債が116百万円増加した。また、純資産は前期末比106百万円減少の6,157百万円となった。積極的な株主還元方針により配当金で1,838百万円、自己株取得で326百万円を支出したことによる。親会社株主に帰属する当期純利益は1,953百万円となり、総株主還元性向で100%を超えたことになる。

経営指標を見ると、2017年2月期以降は配当や自社株取得など株主還元を積極的に実施してきたため、自己資本比率は45.9%まで低下したが、有利子負債はなく現預金も40億円超と右肩上がりに増加しており、財務内容は良好と判断される。また、収益性について見ても売上高営業利益率は10.2%と前期比で横ばい水準となったものの、当期純利益の増加もあってROEは31.7%と30%台に乗せ、ROAについても21.4%と上昇傾向が続くなど、収益性や資本効率の向上が進んでおり、収益体質もより強固なものになっていると判断される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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